春の光が差し込む教室は、少しだけ埃っぽくて、でもどこか優しい匂いがした。
黒板に書かれた自己紹介の文字の下、私はそっと息を吸う。
┈┈┈ 仲庭乃彩。
その名前を呼ばれたとき、隣の席から小さな気配がした。
稲尾 大夢
ふいに横から聞こえた低めの声。
顔を向けると、大夢くんが柔らかく微笑んでいた。
黒髪が少し額にかかっていて、目元はどこか猫みたいに優しい。
笑うとくしゃっとなるその表情が、初対面とは思えないくらい心を揺らした。
仲庭 乃彩
そう言った瞬間、胸がきゅっと鳴る。
たぶん、うまく笑えていなかった。
席替えによって、私は彼の“隣”になった。
たったそれだけのことなのに、こんなにも世界が変わるなんて思わなかった。
授業中、ノートに走るペンの音が揃う。
ページをめくるタイミングもなぜか同じ。
そのたび、気づかれないように頬が熱くなる。
稲尾 大夢
差し出されたのは、私が机の端に置き忘れていたシャープペン。
指先が触れた瞬間、心臓が跳ねた。
仲庭 乃彩
稲尾 大夢
大夢くんは、特別優しくしようとしているわけじゃない。
きっと誰にでも同じように接してくれる。
それでも…私は、そんな彼の何気ない仕草ひとつひとつに胸を掴まれてしまう。
帰りのチャイムが鳴ったあと、教室がざわめく。
私はカバンを閉じながら、ちらりと横を見る。
稲尾 大夢
仲庭 乃彩
返事が弾んでしまい、恥ずかしくて目をそらす。
すると、彼はくすっと笑った。
稲尾 大夢
仲庭 乃彩
その言葉が、完全に反則だった。
心臓が跳ねて、息まで詰まりそうになる。
なんてことない一日。
でも、私にとっては特別な一日。
今日をきっと、後から思い返すんだ。
┈┈┈┈ 恋が始まった日のこととして。
ぷろふぃーる⋈*.。
名前 仲庭 乃彩 ナカニワ ノア 誕生日 8月23日 好 読書 猫 実はえび天が好き 嫌 お化け 虫 性格 優しい 話の内容とかたまに忘れる 流行りには乗り遅れるタイプ めっちゃ愛されてる
名前 稲尾大夢 イナモ タイム 誕生日 6月11日 好 サッカー 数学 お母さんの手料理 嫌 絶叫系の乗り物 暗いところ 意外なことに野菜嫌い(特にきゅうり 性格 面白いのが好き 頭が良い 猫拾ってくるタイプ 気を遣ってくれる 深夜に一人で騒いでる←秘密
コメント
2件
えええ!嬉しいです🥲✨️
めっちゃ面白そうです〜!ふぉろしつです(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)੭”