骨が折れる音
いた…
女
反抗してんじゃないわよ…!
女
気持ち悪い目の色して
母……さん
女
アンタの母なんかじゃない
女
呼ばないで
っ…
知っていた 私は恵まれないと
(何がダメだった…?)
赤い目?性別の分からない体?
(存在自体がダメだった…?)
少女
ママー
女
どうしたの?お腹すいた?
少女
んーん
女
…早く出ていって
ごめん…なさい
私は…呪われた子なのだと………
帰りまし…た
音がしない
どうしたのだろう
大丈夫…ですか?
……タヒんでしまった…
私の頭の中には「恐怖」なんてなかった 今あるのは
…自分の手で下せなかった……
「悔しさ」
まだ…血が暖かいな……
居るのか…
科学者
やあ
なんで殺したの…?
科学者
邪魔だったからさ
科学者
歪んだ愛情だ
科学者
そんな物はいらないのだ
貴方は何をたくらんでいるの
科学者
ヴァンパイアを作りたい
…
科学者
疑うような目だな
科学者
なれるんだよ
科学者
薬を入れれば
…私がなる
科学者
なんだい?
実験台になってやる
私は楽になりたい
科学者
タヒんでしまうかもしれないのだよ
いい
私は貴方達について行く
科学者
そうか…
科学者
じゃあ…僕に着いてきてくれるかな
分かった
何分かかったのだろうか
寝てしまったみたいだ
すいません…
科学者
いいよ
その薬を私の体に入れればいいの?
科学者
そうだね
じゃあ…早く
科学者
いいのかい…?本当に
いいから付いてきた…それだけ
科学者
ありがとう
腕に針が刺さる
……
科学者
痛くないのかい?
何回針で刺されたと思ってるの…
科学者
そうか…ごめんよ
っ……
体の中に電流が流れるような激痛
あぁぁぁ…
痛い……
科学者
大丈夫か…?
私は…倒れたみたいだ
……
科学者
おはよう
おはようございます…
科学者
しかし…見た目が変わったな
はい?
何を言っているんだこいつは…… 早く髪を結ばなければ…
って…
は?
科学者
色素が抜けたみたいだよ
科学者
君の髪はほとんど白に近くなってる
気味が悪いな……
科学者
なぜだ?
老婆みたいな髪の色じゃないか
科学者
絹のような髪じゃないか
……貶しているのか
科学者
なんでだ?そう聞こえないだろ?
……なんも出ないぞ
科学者
別に…なにか欲しいと思った事はない
…ありがとう
科学者
いいや
月日が流れ 私は十字架のみ克服した
……大丈夫だ
科学者
良かったな
科学者
じゃあ、これやるよ
いらねぇ…
科学者
いいだろ?「i」
i
別に…
i
ありがとうマスター
科学者
いいえ
i
……えほっ…
なんだ……口から…
血…?
科学者
大丈夫か?
i
だ…大丈夫
2ヶ月ほどたち 私はよく吐血するようになり 床につくことになった
i
ふ〜…大丈夫……
i
あ"っ…
i
激しいな…最近
i
血がなきゃだめなのか…
i
……苦し
私はそこで意識を失った
i
……?
i
寝て…た
辺りにはタヒ体があった
i
…どう……した
i
マスター……
i
マスター!
私は走った無我夢中で
i
マスター…
科学者
………
i
…私…ですよね
i
すいません
i
暴走してしまったのですか…
科学者
…
i
私は誰と話しているんでしょうね……
i
マスター…貴方が望んでいたことを
i
私がかなえましょう
i
白衣を貸してください…
i
大切にします…ありがとうございました
i
マスター
i
ヴァンパイアとして
i
全て克服してみせますから
i
信じていてください
i
さようなら
マスター
私はあの後 陽の光を克服した
あと克服しなければならないのは 2つほど
マスターの望んでいたことを 叶えなければ
命など
私にはもう無いから