酒井 龍斗
夜の住宅街を闊歩する
今日も例の事件の調査だ。
夜な夜な人気の無い所に行く高校生を見つけては後をつける、という それだけ聞いたらまんま不審者だが
これはあくまでも仕事である
酒井 龍斗
ポケットからスマホを取り出し、伶夏に連絡のメッセージを送る
酒井 龍斗
酒井 龍斗
これは初日に何も言わずに夜中まで調査しに行った際、なんも連絡せずに行き帰った時に伶夏にめちゃめちゃに怒られたのでそれからしている
俺が帰るまでわざわざ寝ずに待っててくれたもんだから、罪悪感からそれからは欠かさず連絡する様にしている
酒井 龍斗
路地裏へと入る
この路地裏は近くに住宅街があり、いい感じに人気も無く、今事件の行方不明者の内2人はここで消えている
因みに同じ場所で複数人の行方不明者が消えているのはこの路地裏だけ、 つまり絶好の誘拐スポットな訳だ
酒井 龍斗
最近はよくこの路地裏を調査している、2人も消えて居るのもそうだが 俺が標的になる可能性が一番高いからだ
酒井 龍斗
早い話、俺が狙われれば その犯人を自分でぶっ飛ばせる これが一番良い解決法だ
酒井 龍斗
水翔から様々な道具等を借り、指紋、足跡、物品など証拠を集めようとしている……が、全くと言っていい程無い
酒井 龍斗
足音……
歩幅からして女性……近付いてる……?
酒井 龍斗
酒井 龍斗
チャキッ……
銃のセーフティロックを外す独特な音がする
俺は証拠の収集の為かがみ、後ろを取られている、無理に動けない
酒井 龍斗
ごめんなさい。
酒井 龍斗
ガシッ !!
酒井 龍斗
背後から放たれた銃弾を咄嗟に掴み取る
酒井 龍斗
椎乃咲 桜
ドンッ ドンッ !!
続けて2発…… しかしこれは体制が整い正面からの銃撃、当たる訳ない
酒井は路地裏の壁を蹴り、上空へと身体を浮かせ、銃弾を避ける
椎乃咲 桜
酒井 龍斗
椎乃咲の背後に華麗に着地する
酒井 龍斗
背後からの銃弾を掴み取った右手には血が流れている
酒井 龍斗
酒井 龍斗
椎乃咲 桜
酒井 龍斗
椎乃咲はこちらに銃を向けてはいるもののその手は震えている
酒井 龍斗
椎乃咲 桜
俺の話を遮るように言葉を放つ
酒井 龍斗
目の前が真っ暗になった……
酒井 龍斗
酒井 龍斗
そこはまるで絵本の1ページを切り取ったかのような、広く幻想的な空間が広がっていた
酒井 龍斗
さっきまでの路地裏から一転してこの空間に居る……こんな芸当が出来るのは空間操作系異能力者の中でも「空間生成」系の異能力者しか出来ない
しかし、何故急に?発動条件はなんだったんだ……
はじめまして
???
同日 横浜某所
ブブブッ
パソコンのキーボード音に混じってスマホのバイブの音が耳に入る
波時雨 水翔
ポケットからスマホを取りだし、パソコン仕事を一時中断して、先程の通知の内容を確認する
波時雨 水翔
波時雨 水翔
波時雨 水翔
波時雨は考えたくなくともある可能性を考えてしまう
波時雨 水翔
俺が酒井に付けたGPSはちょっとした事で壊れる様なものじゃない だとすると可能性は2つ
波時雨 水翔
空間生成する異能力者の創った空間は一般的には異空間、GPSは遮断される
そして、最も最悪なのは空間操作系異能力者の異空間は基本異能力者当人が掌握している
つまり、酒井程の異能力者であろうと空間操作系異能力者の異空間の中では無力、勝つ事は出来ないだろう
波時雨 水翔
俺は急いで上着を羽織りオフィスを飛び出した……
酒井 龍斗
???
???
酒井 龍斗
酒井 龍斗
???
酒井 龍斗
???
豪華な室内から一転何処にでもあるような公園の一角へと瞬きの間に変わった、しかし、辺りの季節は秋、今は6月……季節は合わない
酒井 龍斗
どうやら出す気は無いらしい
???
酒井 龍斗
風が身体を吹き抜けるのを感じるが秋風の冷たさはまるで感じない
メリー・リタメット
酒井 龍斗
酒井 龍斗
メリー・リタメット
メリー・リタメット
案外口は軽いな……もう少し情報を得られないだろうか……いや 俺がここに囚われてるってのは恐らくアイツらの作戦の内だな……
なら……出来るだけ早く外に出るのが最優先か……どうする、戦うか……?
酒井 龍斗
メリー・リタメット
酒井 龍斗
メリー・リタメット
酒井 龍斗
メリー・リタメット
絵本の世界……何してくるか分からないな……絵本の情景だけを映し出すのか……それとも……まずは……
異能力……『酩酊』
酒井 龍斗
メリー・リタメット
酒井 龍斗
「このお話」……情景だけじゃない、絵本の内容に沿って双方の力の制限したり出来るのか……?それに俺が異能力を使おうとした事を検知された
酒井 龍斗
コメント
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見てくれてありがとう! いいね、コメント、フォローお待ちしております! 今まで一章15話構成だったんだけど……収まる気がしない……あと4話で完結させろと?という訳で恐らくオーバーします、お許し