波紅〇〇
抱き締められたと気付いて、 手足をジタバタと暴れさせる。
けれど太宰さんは意地でも離さないと云わんばかりに 抱き締める力を強める。
太宰さんが私の肩に顔を埋めたのをキッカケに 私は暴れるのをやめた。
波紅〇〇
太宰治
太宰治
あぁ、此の人、諦めてくれない。
太宰さんは一度顔を離して、私の肩に両手を置くと 真っ直ぐ私を見て話す。
太宰治
太宰治
太宰治
波紅〇〇
太宰治
顔を歪めた太宰さんの声は震えていた。
目が潤んでいて、弱々しい。
太宰治
太宰治
太宰治
太宰治
太宰治
太宰治
波紅〇〇
好きになっちゃったら、
波紅〇〇
波紅〇〇
波紅〇〇
太宰治
太宰治
波紅〇〇
太宰治
太宰治
波紅〇〇
あぁ駄目だ。また私は───
波紅〇〇
波紅〇〇
太宰治
太宰治
嬉しさと悲しさと、色々な感情が混ざって 引いていた涙がまた溢れて。
其れを気にせず太宰さんは私をもう一度 自身の胸に仕舞った。
今度は私も応える様に背中に腕を回した。
太宰さんの心音が鼓膜に響いて、 「あぁ、未だ生きてる」って。
波紅〇〇
波紅〇〇
コメント
3件
もう最高…泣いたわ…ッッ! ○○ちゃん、大好きな太宰さんと 結ばれて本当によかったねッッ! 本当に面白かったです…