飛び立つ蝶の居場所

ん、んぁ？

朝…？

んんんん～～～～！

はぁ…

夢…か

あの頃は簡単にそう言えたけど、思えばばかげた夢やったなぁ。
気ぃ付いたらもう大学生やで？

国…国なぁ…

（できるんやったら作ってみたいわ。）
ま、まず友達なんておらんから無理やけど。

そういや、うちの学校に今日転校生来るとかいっとったな。
大学で転校って。まずまずあったんや。

ってか…はよ行く準備せな。遅れてまう。

また誰か走ってますね…
全く、校舎内は走るところちゃうってのに…

はぁ、陸上部系の奴か？
にしては遅いような…

（茶色。まさか……いや、ない。）

ほぇ⁈

はい、そうですけど………。

（絡まれたっ？！ど、どうしよ…）
（何とか逃げ出さないと…！）

えぇと、何か？

はい……？

（急すぎて頭が追い付かない……）

（戦争……）

面白いと思いますよ。

まずα国の圧倒的戦力によるα国にしかできない戦術が見られて新しいことを学べます。ただし国土が大きければ必然的に人口が増える。現在の科学により食料については何とかなるでしょうが…戦術が人を物としか見ていない雑な方法なのは確かです。そこでどうやら満15歳以上の男児に戦争時、国が勝手に指名して前線に出させる…というのをしているそうなので国民の不満はいずれ爆発します。ドイツのようなことは長続きはしませんし、このままいくならロシア革命と同じようになりますね。
私はこの後α国がどのような動きをするのか楽しみですし、戦争時に生まれる新兵器にも目が離せません。
まぁ、今回はα国を例に挙げましたがいかがでしょうか？

はい？

私は戦争狂じゃありませんよ……

（初対面の人に語ってしまった。というかこの人が転校生……）
（綺麗な赤眼……金色の細い髪によくあっとる。）

え？！

って…………

これから講義なんですけどぉ～⁈

何で知ってるんですか！

ええええええええええええぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!

え

すっごい豪邸じゃないですか！

ん？

他に誰かいるんですか？

仲間……

（ええなぁ……輝いて見えるわ。）

立派な会議室や……

それで、私はなぜ講義を『勝手に』休まされここに連れてこられたんですか？

はぇ？仲間？

んっ？！

（国って、あの国？）
（まさかこんな人がいるなんて…）

ってか、あなた達誰なんですか？