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芸能界、

一般の人より 恋愛に関しては厳しい世界、

その世界に私は立っている、

こんなに恋愛が辛いなら

芸能界になんか、入らなきゃ良かった、

私が、

あなたに好きと言えば、

“何か変わるの？”

｢尾野田さん入りまーす｣

スタッフの声で メイクさん照明さん

撮影に関するスタッフが一斉に動く、

私は言われるままに撮影に応じるだけ

2年前、18歳でモデルデビューした私は、有名な雑誌の恋愛ストーリーの連載に登場することになった

深々と礼をして

カフェをモチーフにしたセット に入り

相手役が来るのを待つ

確か、相手は、

｢長尾謙杜くん入りまーす｣

私の恋の始まりは、

作られた世界の中にある

カフェでの出来事だった

｢じゃあまず出会いのシーン行きまーす｣

撮影が少しづつ始まってきて

1時間後には

胸きゅんシーン、

と、そこで、

｢YouTubeにメイキング映像として載せる撮影も同時に行いますね｣

とビデオカメラを持ったスタッフが声をかけてきた

｢じゃあついでにセリフも入れちゃおっか｣

そう撮影監督が言ってから

長尾くんの目が変わった

俳優さんの目だ、

近くで見るとかっこいいな、

一般の女の子って 実際にこの近さで見れないのなら、

少し得なのかな、？？

なんて考えていたら、

少し和めたかな、？？

笑いあったあと

しばらくしてから

また撮影が始まった、

カフェの店員とお客さんの設定、 夜遅いからで私が帰ろうとする所、

グイッ

腕を引かれて

長尾くんの腕の中に収まる

台詞ってわかってても、

これはドキドキしてしまう、

顔が赤くなったまま

長尾くんに負けないように 演技を続けた、

｢それじゃあ撮影は以上です｣

“お疲れ様でしたー”

片付けを終えた人達が少しづつ帰っていく

私は頬が赤くなったところを 優しく抑えていた

少し間が空く

え？いいの？

凄く嬉しい、

けど、ガツガツ行ったら引かれちゃう？

それはちょっと違う気も、？？

でも嬉しかった

私は

あなたに恋をした

少しミステリアスだけど、 かっこよくて、

少し特別感のある長尾くんに、

“恋をした”

続きのSTORYまで ♡250以上