俺の幸せな結婚

ﾀｯ

もうすぐ、及川さんの誕生日。

だから、何が欲しいか聞きたかった。

でも聞けない。

俺の誕生日プレゼントなんか要らないだろうから。

それでも、俺は少しでも及川さんを祝いたい。

何だっていい。

嫌われたっていい。

誕生日は特別な日だから。

ﾖｼﾖｼ(｡´･ω･)ﾉﾞ

及川さんの誕生日当日。

俺は及川さんのために誕生日の飾り付けをする。

大掛かりで、少し大変だった。

あと、ケーキを作って、夜ご飯も作って、腹ごしらえのクッキーなども作った。

失敗したりもしたけど、俺的には上手くいった。

そして、時間は夕方を過ぎ···夜になった。

連絡はなし。帰ってくる様子もない。

やっぱり、誕生日だから友達と祝いあってるんだよね。

俺の、なんか···どうでも、いいよねっ。

ｺﾄｯ(プレゼントを置く音)

ｶﾞﾁｬｯ

ﾊﾟﾀﾝｯ

箱？

手紙が書いてある。

『及川さん。誕生日おめでとうございます。』

なんで、だよ。

俺は、あんなに嫌ってたのになんでこんなに平然とプレゼントなんか用意してんのさ。

なんで。

チビちゃんに、悪いことした。

ﾊﾟﾁｯ

あ、朝だ。

あのまま寝ちゃってたんだ。

昨日の夜、影山と電話をし、耐えきれなくなった俺はボロ泣きをした。

そのまま寝落ち、次の日の朝になってしまった。

もう、及川さん帰ってきてるかな。

嬉しい。

初めて、名前で呼ばれた。

それも、あだ名で。

可笑しい···。

ﾖｼﾖｼ(｡´･ω･)ﾉﾞ

嫉妬？