アニキの体調不良②

シェアハウスしてる体ですが、

本編はアニキしか出てこないのであまり関係ないです。

本編はこちら

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熱が出た。

久しぶりすぎるくらくらする感覚に、 思わずぎゅっと目を閉じる。

朝起きた瞬間にやらかしたことを悟り、

今日は仕事を休むことと、 自室は入室厳禁であること

それから、 「今日も一日頑張ってな」 と声をかけて部屋に篭る。

体温計やらスポドリやらをどうにか自室に運び込んでベッドに伏せた時には

もう体力は底をついていた。

一度ベッドに倒れ込むと、もう体温を測る気力も冷えピタを取り出す力もなくて。

流石にそのまま寝るわけにもいかず、

動かない体に鞭打って、どうにか解熱剤を飲み下して、掛け布団に潜り込んだ。

取り出した冷えピタの気持ち悪い感触すら気にならないほどに弱っていることを実感する。

窓の外では人々はもう動き出している

メンバーのみんなももうとっくにそれぞれの行くべき場所へ向かっただろう

しまったままの雨戸は、外の世界と自分を隔絶する仕切りのようで

本来あちら側にいるべき自分がこんなところで寝ていることに、焦燥感を覚える。

職場にも計り知れない迷惑をかけただろう

メンバーにも気を遣わせた上、今日の生配信には出られないだろう

胃が痛い

咳が邪魔をして寝るに寝られない

仕事に

アニキという立場に

自分が自分であることに…

ここにこうしているということに。

思わず漏らした本音は

誰にも届かない