莉🐶
中学生にもなると
莉🐶
クラス中でバカにされ
莉🐶
授業中に何回も笑いものにされて
莉🐶
何度も先生に呼び出されました。
莉🐶
悔しかったし、恥ずかしかった。
莉🐶
ここで
莉🐶
「普通ではないこと」は
莉🐶
「いじめられる」
莉🐶
ということを知りました。
普通の女の子でいないと いじめられる。
莉🐶
それは
莉🐶
俺にとっては
莉🐶
一種の呪いみたいなものだったと思っています。
莉🐶
俺がどんなに悩んでいても
莉🐶
他人には関係なくて
「普通の女の子」
莉🐶
でいない限り
莉🐶
俺は認めてもらえない。
莉🐶
そもそも
莉🐶
こうして悩んでいること自体が「普通」ではないし
「悩まないようにしないと!」
莉🐶
って
莉🐶
思うようになりました。
莉🐶
それからは
莉🐶
自分を隠すことに必死でした。
ちゃんと女の子に見えているかな?
今、自分は男の子じゃないかな?
こういう時、 女の子ならどうするかな?
ちゃんと普通でいられてるかな?
周りに合わせられているかな?
どうして俺は最初から 普通じゃなかったんだろう。
莉🐶
性同一性障害は普通ではないから。
莉🐶
普通じゃないことは迫害されることだから
莉🐶
性同一性障害であることなんて認めたくない。
莉🐶
自分は普通の女の子なんだって
莉🐶
必死に思いこんで
莉🐶
普通のフリをしては
莉🐶
スカートを着る度に気持ち悪くなって
莉🐶
自分の体を見る度に吐きそうになった。
莉🐶
体の変化が起こる度に絶望した。
莉🐶
毎晩泣いた。
莉🐶
悔しかった。
莉🐶
何度も自分の体を恨んだし
莉🐶
自分の心を恨みました。
莉🐶
俺はどうして普通でいられないんだろう。
自分って、なんなんだろう。
莉🐶
そんな時に出会ったのが
莉🐶
この「歌ってみた」の世界でした。
つづく。