奏は鈍感だ
その鈍感さに幼馴染の想は悩んでいた
なぜ鈍感な所に悩んでいるか。
そう。想は幼馴染の奏を好きになってしまった。
幼馴染としてではなく、異性として
奏
想、おはよ
想
あ、おはよー
奏
お前宿題ちゃんとやった?
想
あったりまえじゃんw奏と一緒にしないでよw
奏
おい、お前地味に酷いこと言ったぞ。流石の俺もやってるわ
想
あはは、そっかー。、、、じゃ行こっか
奏
おん。遅刻しちゃうわ
二人は家が隣同士で毎日一緒に登校していた
奏
お、輝斗、おは
輝斗
おっす!相変わらず二人一緒かw
奏
隣だし、まあしょうがねぇだろ
想
そ、そうだよね
想
心の中ガ━l||l(0Δ0)l||l━ン
奏
学校だるくね
輝斗
まじそれな。
奏
俺らもう受験生だぞ。ちゃんと勉強してっか?
輝斗
全然w
奏
まあそうだよな。正直やる気がでねぇわ
想
そ、そんなことより遅れちゃうよ。早く行こうよ
奏
そうだな。え、てかもうこんな時間!走るぞお前ら!
想
待ってー
輝斗
あいつ、足だけは早いんだよな
想
(一緒に学校行きたいのに。)
想
(まだ気づいてくれないの?)
輝斗
………
時間ギリギリに学校に着いた
想
セーフ!
ふわり
お、想ギリギリだねーw
綾瀬
珍しいねw
想
あはは、ごめん、朝色々あって
ふわり
へぇ?まさか奏と話してて遅刻しそうになったのかな〜?
想
え、やめてよぉ〜//
ふわりと綾瀬はすでに想が奏が好きなのを知っていた。教えてもらう前に察したらしい
誠也
おいおい奏、お前高校どこ行くの?
奏
ん?俺は〇〇高校だけど
誠也
うわ、あのレベル高い所行くのか。一緒のところ行きてーけど俺のレベルじゃ無理だな
奏
ったく勉強せず遊んでばっかいるからだろ
誠也
うっせ。お前も似たようなものだろ
奏
だいたい授業聞いてるだけで成績くらいあげられるだろ。テストの点数だって取れるし
誠也
お前それ天才の発想だぞ。一般人にはとてもできないぞ
奏
いやお前自分で一般人だって思ってんの?w
誠也
え、俺一般人じゃねぇの?お前の目にはどう映っているんだ、、、
奏
バカでアホで問題児で遊んでばっかで運動バカで変態で………
誠也
お前の中の俺相当ヤベー奴だなw
奏
俺の中じゃなく現実だろ
想
(あ、誠也と奏話してる。)
想
(ちょっとくらいなら聞いてもいいよね)
誠也
いやぁそれにしても奏、〇〇高校かー
想
!?
誠也
一緒の高校行ければ楽しいんだろうけどなぁ
奏
たまに遊べばいいだろ。歩いて会える距離だし
誠也
そーだなw
想
(奏、〇〇高校って、、、一緒の高校行きたいと思ってたのに)
想
(私だったら絶対無理…)
想
中学卒業までの短期間で奏を振り向かせるなんて無理、、、
想
もう、諦めるしか……