ある日、ハルくん(5)はHBの鉛筆を手に取り
sketch bookと書かれたノートに
一日中絵を描いた。
ハルくんにはお母さんもお父さんも兄弟やらもいない。
というか、ハルくんが住む世界には
誰も居ない───────。
でも、1人だけ友達と呼べる子がいた
グレーのイヌのぬいぐるみのコロンだ
皆無(カイム):全く存在しないこと
あなたは存在していますか?
じゃあ、あなたの存在を証明してみてください。──────
AM 2:24
ハル
見てー
コロン
ん?
ハル
この絵、途中まで描いたの!
コロン
うわぁ、凄く上手だね。
コロン
是非とも完成したら見せて欲しいなぁ
コロン
頑張って書いてみてよ
コロン
今日はお仕事ないでしょ?
ハル
うん!
この世界の住民の寿命は
この世界に住む人が作った惑星が滅ぶまで……
ハル
「♪シーニタークナイナ」
コロン
「♪シーニターイナー」
ハル
「♪シーナナーケレーバサ、」
コロン
「♪シーゴトーハ、ツーヅク」
ハル
ふふふっ!
コロン
ふふっ、楽しいね~
ハル
ボク、歌も絵も好きだから
ハル
どっちもやってると楽しいよ!
コロン
そうだねー
PM 3:59
ハル
下書き終わった!
コロン
おぉ!すっげー上手いよ!
ハル
ふふ!ありがとう
コロン
ほら、絵の具持ってきたから色塗って!
ハルくんは一日中休むことなく描き続けた。
私とあなたが住む現在から約46億年前の
0:00
ハルくんの最初の絵が完成した。
ハル
やったぁ!
コロン
出来たねぇ
コロン
ところでこれ、何の絵なの?
ハル
んーと、えーと、
コロン
あ、新しいものを作ったの?
ハル
そう!
コロン
じゃあお名前つけてよ
ハル
む~じゃあ、「地球」!!
コロン
おー強そうな名前でいいじゃん!
コロン
「地球」!!
ハル
「地球」!!
静かな家に2人の笑い声が響いた。
こま:皆さん毎日お疲れ様です。
この作品の評価が欲しいです(ここが良くないという答えでも構いません。)
読んでくださってありがとうございました!
ハートも待っています!