俺の彼女は14歳のホームレスだった

こうしてみんなと別れた俺…

おれは朝の約束を思い出して… 初めて話したあの場所へ。

並木裏駅

すると、駅の電話ボックスの側に その少女は立っていた…。

彼女はこちらに気づくと ある手紙を渡してきた。

そう言って…彼女は去って行った…

菜々には、その声は伝わらなかった。

おれは、菜々から貰った手紙を 読みながら家に帰った…

さとし　さんへ

今日は呼び出してすいません。私のことを知って欲しくてこの手紙を書きました。わたしには兄がいます。それはご存知かと思います。私はあなたに嘘をついていました。私は兄と喧嘩をして家出をしたわけではありません。世間からはもう死んだ人間と同じです。兄は殺人犯です。私はその妹です。 あなたの名前を聞いた時、私はあなたのそばにはいてはいけないと思いました。私の名前は、橋本菜々。昔は井川菜々でした。これで分かるでしょうか？あなたに話があります。私の今について… いま、私は戸籍上、存在していません。身寄りもいません。 なので、ホームレスのおじさん達にお世話になっています。私は彼らのとこにいます。 もし、さとしさんが、少しでも話を聞いてくれるなら、 この場所に来て下さい。 ◯◯◯◯の。×××××× 菜々より

おれは、菜々と繋がりがあった？

井川武志… 彼の名前だけは忘れられない…

あんなやつの妹… 嘘だろ… あんなにかわいいのに…

その名前を聞いて 落ち着いてなんていられなかった…

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