何も変わらなかった毎日が、 少しずつ変わっていく。
なかなか会えないのは、 仕事を頑張っているから。 そう思って我慢する、、。
「LINE」
○○
紫耀
○○
「LINE終了」
そんなメールだけのやり取りが日に日に 増えていく、、。
一応、一言だけの返事は返してくれるけど 連絡はいつも私発信ばかり、、。
今日は仕事が休みの紫耀がいる。
久しぶりに一緒に過ごせるのが 私は嬉しくて仕方なかった。
ただ紫耀は疲れているのか 口数が少ない。
○○
紫耀
○○
紫耀
○○
紫耀と過ごせると思って、 1人で浮かれてしまっていた、、。
疲れているのはわかっているけど、 紫耀の冷たい声と態度に、 胸がチクリと痛む、、。
ある日紫耀の帰りを待ちながら 夕飯を作り始めようとすると玄関から 物音がした。
紫耀が帰ってきた!
メールの返事はきていなかったけど、 こんなに早く帰ってきてくれたことに、 嬉しくて玄関まで急いで行く。
○○
嬉しさで自然と笑みが溢れる。
○○
私は驚いて固まってしまった。
紫耀の後ろから一緒に家に入ってくる 女性の姿があった、、。
○○
紫耀
○○
紫耀
○○
△△
紫耀
そう笑いながら△△ちゃんを家に入れた。
私は驚いて何も言えず2人の後を 追いかけながらリビングへ戻る。
リビングに入るなり、 2人は楽しそうに話している。
てっきり私も一緒かと思ったけど 最初から私の入る隙間なんか無かった、、。
私はただ2人の楽しそうな姿を キッチンから見ているしか無かった、、。
彼に幼なじみがいることは知っていた。
けれど時々話しに出るくらいだったから そこまで気にかけていなかった。
まさか家に連れてくるなんて 思わなかったから、、。
△△ちゃんと楽しそうに話す 紫耀を見るのは辛かった、、。
最近ずっと見ていなかった笑顔を こんな形で見れるなんて 思ってもいなかった、、。
紫耀は私に目もくれず、 △△ちゃんだけを見て優しく笑う、、。
悲しくて辛い気持ちの中に、 嫉妬という感情が溢れているのが わかった。
私の存在なんて2人にはない、、。
私は一体何を見せられているんだろう、、
幼なじみだからという理由で、 2人の家に呼ぶの、、?
逆だったら紫耀は何も思わないの、、?
幼なじみってそんなに特別なの、、?
この空間にいるのがあまりにも辛くて 私は1人で寝室に行く。
微かに聞こえてくる2人の楽しそうな 笑い声に静かに涙が出てくる、、。
それから1時間は経っただろうか、 そっと寝室の扉が開いた。
紫耀
私は扉に背を向けたまま 寝たふりをした。
楽しそうに大笑いする紫耀を見たのは 私といる時では無かった、、。
△△ちゃんといる時だった。
仕事が忙しいから冷たいわけでは 無かった。
相手が私だったからなんだ、、。
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