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何も変わらなかった毎日が、 少しずつ変わっていく。

なかなか会えないのは、 仕事を頑張っているから。 そう思って我慢する、、。

「LINE」

○○

今日何時頃帰ってくる?

紫耀

遅い。

○○

うん。わかった。

「LINE終了」

そんなメールだけのやり取りが日に日に 増えていく、、。

一応、一言だけの返事は返してくれるけど 連絡はいつも私発信ばかり、、。

今日は仕事が休みの紫耀がいる。

久しぶりに一緒に過ごせるのが 私は嬉しくて仕方なかった。

ただ紫耀は疲れているのか 口数が少ない。

○○

今日どうする?
お家でゆっくり過ごす?

紫耀

、、、、

○○

紫耀、、?

紫耀

久しぶりの休みだから寝たい。
1人でゆっくりさせて。

○○

あっ、、うん。ごめんね。

紫耀と過ごせると思って、 1人で浮かれてしまっていた、、。

疲れているのはわかっているけど、 紫耀の冷たい声と態度に、 胸がチクリと痛む、、。

ある日紫耀の帰りを待ちながら 夕飯を作り始めようとすると玄関から 物音がした。

紫耀が帰ってきた!

メールの返事はきていなかったけど、 こんなに早く帰ってきてくれたことに、 嬉しくて玄関まで急いで行く。

○○

紫耀〜おかえり!
今日は早かったんだね!

嬉しさで自然と笑みが溢れる。

○○

(えっ、、?)

私は驚いて固まってしまった。

紫耀の後ろから一緒に家に入ってくる 女性の姿があった、、。

○○

(この人は誰、、?)

紫耀

あっ、、。こいつ△△。
幼なじみ。

○○

(だから、、何、、?)

紫耀

帰ろうとしたら、たまたま家の近くにいるって連絡あったから連れてきた。

○○

(だからってどうして家に連れてくるの、、?)

△△

初めまして。
今日は突然お邪魔してすみません。

紫耀

いやいや、別に謝らなくていいから。

そう笑いながら△△ちゃんを家に入れた。

私は驚いて何も言えず2人の後を 追いかけながらリビングへ戻る。

リビングに入るなり、 2人は楽しそうに話している。

てっきり私も一緒かと思ったけど 最初から私の入る隙間なんか無かった、、。

私はただ2人の楽しそうな姿を キッチンから見ているしか無かった、、。

彼に幼なじみがいることは知っていた。

けれど時々話しに出るくらいだったから そこまで気にかけていなかった。

まさか家に連れてくるなんて 思わなかったから、、。

△△ちゃんと楽しそうに話す 紫耀を見るのは辛かった、、。

最近ずっと見ていなかった笑顔を こんな形で見れるなんて 思ってもいなかった、、。

紫耀は私に目もくれず、 △△ちゃんだけを見て優しく笑う、、。

悲しくて辛い気持ちの中に、 嫉妬という感情が溢れているのが わかった。

私の存在なんて2人にはない、、。

私は一体何を見せられているんだろう、、

幼なじみだからという理由で、 2人の家に呼ぶの、、?

逆だったら紫耀は何も思わないの、、?

幼なじみってそんなに特別なの、、?

この空間にいるのがあまりにも辛くて 私は1人で寝室に行く。

微かに聞こえてくる2人の楽しそうな 笑い声に静かに涙が出てくる、、。

それから1時間は経っただろうか、 そっと寝室の扉が開いた。

紫耀

駅まで△△を送ってくる。

私は扉に背を向けたまま 寝たふりをした。

楽しそうに大笑いする紫耀を見たのは 私といる時では無かった、、。

△△ちゃんといる時だった。

仕事が忙しいから冷たいわけでは 無かった。

相手が私だったからなんだ、、。

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