消えてしまった"感情"…？

※上げるの遅くなって本当にごめんなさい！

なつくんは今病院にいるはず…

すちくんとみこちゃんのためにも…連絡はしない方が良いのかな

でもそうじゃないとらんくんが…

…

「お前がもし心を開いてくれるのなら、それまで待ってる」

「だから…頼れ」

「俺じゃなくてもいい」

「お前が信頼できる…人」

「そ、それが俺だったら…いいな…。…なんてな」

彼に言われた言葉達

その全てが優しい、大切な言葉

…でも

こさめは…頼りすぎてた

"自分勝手"って言った方が良いのかもしれない

学校の事を思い出して寝れない夜も

遅くまで話に付き合ってくれた

ご飯を食べる気になれない時は

一緒にお医者さんに説明してくれた

…全部頼りっぱなしで

こんなに沢山助けてもらったのに…

あの子は病気と戦っていた

自分も辛いはずなのに、見ず知らずのこさめに良くしてくれた

らんくんが居なくなってしまった理由

本人以外…誰もわからない

…だからこそ

これが正しい判断なんて分からない

選択が違ったらハッピーエンドに繋がったかもしれない

…この選択で、今よりもっと辛くなるかもしれない

でも頼ってばかりは…嫌だ

どこか"あの子"と面影があるなつくんに

グループ活動で助けてもらったなつくんに

これ以上、負担をかけたくない

通話相手に聞こえないよう、静かに頷く

…なに

…別に

いつもよりもワンテンポ遅い返事と聞いたことが無いような声のトーン

顔を強張らせつつ、相手の様子を伺う

…ﾌﾟﾂｯ

やめて

やめて…

違う…

こんなの…俺じゃない

こんなの…あの人じゃ…

こんなにも小さな体で精一杯光る虫が俺の袖に止まる

今は何時だろうか

宛もなく彷徨いながら空を見上げる

…こうしているとふと昔の事を思い出す

最近昔のことを思い出すと…どこか辻褄が合わない

なぜだろう…？

俺の家族は昔から仲が良かった

お母さんも優しくてお父さんも色んな事を教えてくれて。

…そう、色んな事を。

この日は確か、俺の誕生日で遊園地に来ていた気がする

空もよく晴れており、気持ちの良い日だった

時間はあっという間に過ぎ、空も暗くなりかけていた

母さんと父さんは通行人の人に話しかけられ、俺は一人待っていた

そんな時、俺の好きなキャラクターが風船を持って歩いているのが見えた

行ってもいいか聞こうと母さんを呼ぶ

あぁ、もうすぐ行ってしまう

気づくと俺の体はそのキャラクターの方向へ走っていた

風船をもらい、しばらく遊んだ後俺は一人はぐれてしまったことに気づく

こんな人混みの中子ども一人で見つけられるわけもなく

その場に座り込んで泣き出してしまった

そう言って握られた2つの手は

このときの俺には痛いくらいの強さで握られた

あの時の二人は、俺にいい子になってほしかったんだって。

…俺、今いい子かな

グループのリーダー任されて

タスクもみんなの手伝って

仕事も人一倍して…

…これでも、まだ足りないかな…

…いや、足りないのか…