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推し配信者が新担任になった件について

第20話 - 番外編⑩(完結)

2022年06月01日

#すとぷり

#すとぷりBL

#ころるぅ

#るぅとくん

#ころんくん

#Ｒ１８

おと♪¨̮

さとみ

…は？

莉犬

…っごめん。でも、好きなんだ。さとみくんが他の子と話してるの見るとモヤってするし、

一生懸命、伝えよう。

莉犬

今だって…蓮見さんと付き合いそうなさとみくんを見てるのが、すごく嫌だ。

あぁ、やっぱり好きだ。

莉犬

好きなんだ。さとみくんのこと。

君の顔を見ていると、幸せになれる。

莉犬

ごめんね。こんなの…

でも、どうか嫌わないで欲しい。

莉犬

…さとみ、くん

なのに、彼から出た言葉は

さとみ

…莉犬、冗談きついよ？

乾いた笑いと、その一言だった。

あるわけない。莉犬が俺を好きになるなんて。

莉犬

っ！！

莉犬は顔を真っ赤にし、今にも泣き出しそうな表情で逃げ出した。

さとみ

……本気なわけ、ないだろ

ころん

さとみくん！

廊下を歩いていると、後ろから声をかけられた。

さとみ

…ころんか

ころん

ねぇ、莉犬くんに何したの？莉犬くん、泣いてたんだけど？？

さとみ

…別に、お前に関係ないだろ

ころん

そういうことじゃなくて。…今、るぅとくんが慰めに行ってる。

ころん

多分そこで事情も聞いてくると思う。でも僕はさとみくんの口から聞きたい

さとみ

…俺は、俺はっ…！！

ころんの真っ直ぐな目を見て泣き出しそうになった俺は、思い切り顔を下に向けた。

ころん

…さとみくん

ころんは優しい声で俺の名を呼び、そっと背中を撫でた。

心鈴

あっ、さとみ先輩…！

鈴が鳴るような声で、心鈴ちゃんは俺を呼んだ。

さとみ

…心鈴ちゃん。どうしたの？一緒に帰る？

心鈴

あの…莉犬先輩は…？

さとみ

…莉犬ね。今日は一緒じゃないんだ。ごめんね

心鈴

あっ、い、いえ…

心鈴

…私、莉犬先輩に何かしてしまったでしょうか………

目に涙をため、心鈴ちゃんは俯いた。

さとみ

…心鈴ちゃんは悪くないよ。悪いのは俺。

心鈴

…そう、ですか

結局、その日は一緒に帰るムードにはなれず、お互い別で帰った。

その日以来、俺と莉犬はあまり話していない。

その上心鈴ちゃんと話す時さえ上の空になってしまう。

さとみ

はぁ…

俺から莉犬に普通に接してみようとしたこともあったけど、あっちは俺を避けてるみたいだ

さとみ

これ、謝るべきなのか…いや、なんて謝れば…好きにさせてごめんとか…？うざくないか、それ…

そんなことを考えていた時、机の上のスマホが光った

さとみ

ん？莉犬からだ…！

そう、それは莉犬からのメールだった。

メールと言っても、たった一言、『ごめん』とだけ書かれたものだけど。

さとみ

…っ

結局、それに返事はできず、俺はスマホを閉じた。

さとみ

…莉犬！！

翌朝、廊下で莉犬の後ろ姿を見つけ、思わず叫んでしまった。

莉犬

っ！！…さとみ、くん？

しかし、莉犬はまた俺の顔を見ると廊下を走り出した。

さとみ

あっ…

心鈴

…さとみ先輩？

さとみ

心鈴ちゃん…！

心鈴

…私、2人に何があったかとか、よく分かんないんですけど…でも、あの…

心鈴

言いたいことがあるなら、今言わないと、戻れなくなると思います！！

さとみ

…心鈴ちゃん。俺、心鈴ちゃんが好きだわ

心鈴

はい！！…えっ？

さとみ

また後でちゃんと言わせて。行ってくるから

俺は心鈴ちゃんの頭にポンと手を置き、走り出した。

さとみ

莉犬！！！

璃恋

びびびびっくりしたぁ？！びびBL本なんて読んでないですよ？！…って、さとみくん…？莉犬くんなら、ここにはいないけど…

さとみ

ごめん、璃恋ちゃん…

璃恋

…なんかあったんだね。よく知らないけど、絶対大丈夫だから。焦っちゃダメだよ。がんばって！！

さとみ

…ありがとう！！璃恋ちゃん！！！

さとみ

ころん！！！莉犬見なかったか？！

ころん

莉犬くん？見てないけど…

ななもり

莉犬くんと何かあったの？

さとみ

はい。ちょっと…

ななもり

そっか。でも、2人ならなんとかなるよ。俺は今までの2人を見てきたからわかる。はやく行ってあげな。

ころん

そうそう。だから焦んな。怪我とかすんなよ。こっちでも探して、見つかったら連絡する

さとみ

…はい！ありがとなころん！ありがとうございます、ななもり先生！！

さとみ

るぅと！ジェル！莉犬見なかったか？！

るぅと

さとみくん…莉犬はここにはいないよ。

ジェル

俺も見てない

さとみ

ここにもいないのか…どこ行ったんだよ…

ジェル

さとみ。お前が焦ってどうするんや。まずは落ち着け。ふたりの仲なら、きっとどうにかなると思ってるから

さとみ

ジェル…！

るぅと

…莉犬なら、あそこにいると思う

さとみ

あそこって？

るぅと

さとみくんとトラブった場所。

さとみ

中庭か…！なんではっきり中庭とか振ったとか言わねぇんだよ！

るぅと

ちょ、さとみくん、ばか！！今ジェルくんいるでしょ？！

さとみ

あ…

ジェル

…聞かなかったことにしとくから、早く行ってきいや？

さとみ

おう！ありがとな、るぅと、ジェル！

さとみ

莉犬！！！っはぁ、はぁ…やっと見つけた…

莉犬

…さとみくん、何しに来たの？今更言うことなんて…

さとみ

ごめん！！

俺は、最大の謝罪の気持ちを込めて頭を下げた。

さとみ

冗談きついとか言ってごめん！ちゃんと聞いてやるのとかできなくて…俺、多分信じられなくて逃げてたんだと思う…本当にごめん！

莉犬

…もういいよ。もう、いいから、顔上げて？

俺が顔を上げると、莉犬は泣いていた

さとみ

…っ、その上で、言うけど…

さとみ

俺は、心鈴ちゃんが好きだ

莉犬

知ってる

さとみ

だから、莉犬の気持ちには応えられない…ごめん！！

莉犬

わかってる。わかってるからさ…

莉犬

最後に、ぎゅってして欲しい…それでもう、諦めるから

さとみ

…わかった、そんなの、いつでもしてやるけどな

俺は強いくらいに莉犬を抱き締め、ポンポンと頭を撫でた

莉犬

もう、いいから…ありがとう…蓮見さんのとこ、行きなよ…伝えたいこと、あるんでしょ？

さとみ

莉犬、ありがとう…行ってくる

俺は優しく莉犬を俺の手から解放し、心鈴ちゃんの元へ駆け出した。

莉犬

…泣くなんて、俺らしくないかな。

莉犬

でも、今だけは許して欲しい…大丈夫だよ、さとみくん。こんな気持ち、きっとすぐ無くすから、さ

心鈴

さとみ先輩…待ってました

廊下の窓枠に腰をかけた心鈴ちゃんが、俺に向かってそっと微笑む。

さとみ

心鈴ちゃん

俺は心鈴ちゃんに近づき、その華奢な体を抱きしめた。

さとみ

俺、心鈴ちゃんが好きだ。

さとみ

…付き合って欲しい

心鈴

…はい。私も、さとみ先輩が好きです！！

さとみ

〜っ。最高。ほんと可愛い。

さとみ

こっち向いて？心鈴ちゃん

心鈴

？はい…

こっちを向いてきょとんとした心鈴ちゃんのほんのりと赤い唇に、

さとみ

…ﾁｭ

心鈴

…？！///

俺は、自分の唇を重ねた。

〜Fin〜

めちゃくちゃ長くなりました申し訳ございませんんんんん！！！

今回で！！正真正銘！！

『推し配信者が新担任になった件について』

完結です！！

ここまで読んでいただいた読者の皆さま、および運営様、まことにありがとうございましたm(_ _)m

そして！！宣伝入ります

璃恋ちゃんとるぅとくんのifストーリー『甘い夢に魅せられて。』始まります！！

これは主人公が璃恋ちゃんで、璃恋ちゃんを自分に置き換えれば夢小説とも見れます！！

Ｒ１８要素は入れようか検討中です

もしよければコメントで入れて欲しいor入れて欲しくない書いていただけると嬉しいです！！

↓↓あらすじです↓↓

県内でも偏差値の高い高校にトップの成績で入学した主人公、天宮璃恋。実力主義のこの高校で見事に生徒会長に君臨したのは、同学年の黄田るぅとだった。しかしその黄田るぅとは実は裏口入学で、今の成績さえ嘘だという噂が流れる。必死に努力してこの高校に入った璃恋からすると、黄田るぅとは許せない存在であり、最初はすごく嫌っていたけど…？

ぜひ見てください！！第一話公開中です！！

では、ここまで読んでいただきありがとうございました！！

またどこか別の作品でお会い出来ることを願っています‪‪𓂃 𓈒𓏸◌‬