ブラッグ

それから数分後…

サンダーと土竜の激戦は、さらに激しさを増していた

宙には電撃が駆け回り、 地面には大きな亀裂が入り、不安定になっている

二人は、瓦礫だらけの地上で見合う

ｯゴォゥンッ！！！！！

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｫｯ！！！！

ｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｸﾞｯ…！！

ｯバァンッ！！！！！

土竜は背後からのあまりもの衝撃に 内蔵が粉砕され、大量の血を吐き出す

ビュゥォゥンｯｯｯ…！！

ｽﾞﾘｯ ドサァッ！！！！

ﾊﾞｷﾞﾊﾞｷﾞﾊﾞｷﾞｨｯ！！

土竜はそのまま森の木々に突き飛ばされる

サンダーは構えながらパッと振り替える

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁｨｯ…！！

そこには、破壊された頭をなんとか炎で補う ギガント・ファイヤーの姿があった

土竜はしゃがみこみ、地面に手をつける

ｽﾞﾘｯ…ザァッ…

土竜は折れた木の枝が身体中に刺さりながらも、 何とかゆっくりと立ち上がる

ｽﾞｻﾞｧｯ！！

土竜はその場に素早くしゃがみこみ

地面に、5本の指をつける

ｯボォゥンッ！！！

ｯガゴォゥンッ！！！！！

ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗｧｰｯ！！

ファイヤーは土竜に隙を与えないよう、 最大出力の技で猛攻する

その猛攻により、辺りには山の瓦礫が飛び散り

山には大きな穴が空く

　ｽｯ ドｯ

土竜はその猛攻を掻い潜り、 即座に背後を取ってファイヤーの背中に触れる

ｯドゴゥンッ！！！！

ﾊﾞﾁﾞﾊﾞﾁﾞﾊﾞﾁﾞｨﾝｯ！！！

そこにサンダーの電撃が土竜の身体中に走る

ｯズドォゥンッ！！！！

ﾄﾞｻｯ ドゴォンッ！！！

しかし土竜は、その程度の電撃では怯まない

サンダーは吹き飛ばされた衝撃により、 頭から大量に血を流す

ｯｽﾞｻﾞｧ！！

土竜は再び、地面に手をつく

ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｧｯ！！

ﾊﾟｼｬｯ

土竜はしゃがんで構えながら、ゆっくり振り替える

そこには赤いマントを羽織り、 スーツを着た男が一人、瓦礫の山に立っていた