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れもんてぃ🍋
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夜。
街灯の光が途切れる路地。
千冬
小さく舌打ちをするのは 松野千冬
用事帰り。
少し近道をしようとして___
気づけば、見慣れない場所にいた。
千冬
歩き出そうとした、その時。
____ぞわっ
背筋に走る違和感。
千冬
振り返る。
暗闇の奥。
何かが"いる"
千冬
影が、歪む。
鬼
低く、粘りつく声。
異形。
千冬の足が、わずかに止まる。
千冬
逃げるべきか、戦うべきか 判断が遅れる。
その瞬間。
???
聞き覚えのある声。
千冬
視界の端。
そこに立っていたのは
小春 日和。
千冬
言葉は最後まで続かなかった。
ー歩、踏み出す。
ただそれだけで。
空気が変わる。
日和
いつもの柔らかさはない。
静かで、冷たい声。
千冬
止める間もなく。
"消えた"
千冬
次の瞬間。
鬼の背後。
見えたのは、一瞬だけ。
風でもない。 霧でもない。
"何かが通り過ぎた跡"
鬼
音が遅れて響く。
鬼の首が、落ちた。
千冬の目が、見開かれる。
千冬
振り向く。
そこに、日和が立っていた。
何もなかったかのように。
日和
いつもの声。
いつもの顔。
千冬
言葉が出ない。
さっきの動き。
あれは、人間じゃない。
日和
何もなかったかのように言う。
千冬
日和
そのまま歩き出す。
さっきまでの空気は、どこにもない。
千冬
頭が追いつかない。
千冬
日和
振り返る。
千冬
言いかけて、止まる。
その顔は、 いつも通りすぎて。
何も言えなくなる。
千冬
日和
小さく笑う。
でもその目は、 どこか遠かった。
その夜。
日和
誰もいない場所で、 ぽつりと呟く。
日和
そう言いながらも、 ほんの僅かに 眉が寄る。
日和
静かに、消える。
まるで最初から "そこにいなかった"みたいに。
𝕝𝕖𝕞𝕠𝕟 𝕥𝕖𝕒🍋
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