琴音
小3の時、虐められてから
琴音
嫌われないように、1人にならないように
琴音
仮面を被った
琴音
ずっとニコニコして、苦手だった嘘もどんどん得意になった
琴音
どんなに辛くても
琴音
周りに合わせて笑っていれば、1人にはならなかった
琴音
話しかけてくれる人がいて、遊んでくれる人がいた
琴音
でも、なんだろう
琴音
幸せなはずなのに
琴音
心にぽっかりと穴が空いてる感じ
琴音
楽しいはずなのに
琴音
何か足りなくて
琴音
学校でも家でも、どこに居ても息苦しくて
琴音
気持ち悪かった
琴音
でも、今更本当の自分をさらけ出しても
琴音
みんなにビックリさせちゃう
琴音
それに、嘘つきだって言われて
琴音
また1人になるかもしれない
琴音
だから、我慢してた
琴音
1人になるより、楽だと思ったから
琴音
でも、
琴音
中1の秋あたりだったかな
琴音
いつも通り、教室に入ったら
琴音
みんな、同じだったの
琴音
同じ顔
琴音
分かってる、おかしいよね
琴音
みんな同じ顔だなんて
琴音
でも本当にそう見えた
琴音
ニコニコしてて、嘘ばっかりついてて
琴音
よく話してた友達も、先生も、みんな
琴音
気持ち悪かった
琴音
吐き気がして、頭も痛くて
琴音
その日は早退した
琴音
それから僕は、学校に行ってない
琴音
時々、本当に来なきゃ行けない時以外はね
琴音
でも、家にいても本当の自分を出せるわけじゃなかった
琴音
家も学校と同じみたいなもの
琴音
だから、何もしてなくてもどれだけ寝ても疲れるし
琴音
何をする気も起きなくて
琴音
小2の頃から続けてたピアノも不定期になった
琴音
…あーあ、
琴音
どこで間違えたんだろ
琴音
あのまま我慢していれば
琴音
両親や、先生に迷惑かけることも無かったのかな
琴音
普通になれてたのかな
琴音
分かんないよ
琴音
あの時は、自分を守るのに必死だった
琴音
周りの人がみんな敵に見えたから
琴音
…本当、弱いなぁ、笑
琴音
変わろうと思っても、結局後戻りして
琴音
バカみたい
琴音
周りは進んでるのに
琴音
僕だけ、取り残された
琴音
…もう、何も考えたくない
琴音
どこか遠い、誰にも見つからないような場所に
琴音
ずっと1人で居たい
琴音
それが出来ないのなら
琴音
死にたい
琴音
…ううん、違う
琴音
死にたいんじゃない
琴音
元から、居なかったことにしたい
琴音
今まで関わった人の記憶から、僕を消したい
琴音
ねぇ、誰か
琴音
僕のこと
殺してくれませんか






