青 小学4年生

現在

お昼の時間

今日も教室に僕の居場所はない

クラスの皆からの眼差しは鋭く尖っているようにみえる

今日のお昼の時間もクラスの皆から睨まれる

言葉に出されなくても、出てけと言われているように感じる

僕はいつもお昼の時間は屋上に繋がる階段でお弁当を食べている

今日もいつもの場所でお弁当を食べる

今日も学校辛いな

まぁいつも通りだし……

今日のお弁当も美味しそうだ

このお弁当は僕のお兄ちゃんがいつも作ってくれている

お兄ちゃんは僕が幼稚園の頃からお弁当を作ってくれている

だから完全に僕の好みを分かっているらしい

必ず1つは僕の好きなおかずがお弁当に入っている

今日も僕の好きなパスタとマスカットが入っていた

この時間が僕にとって至福の時間だ

ドカッグチャっ

せっかくお兄ちゃんが作ってくれたお弁当が……

僕にとっての至福の時間がこの一瞬で奪われた

あぁ

もういっそのこと死んでしまいたい

でもいざ死のうとすると勇気が出ない

死んでしまいたいというより消えてしまいたいの方が合っているのかも

消えてしまえればな……

あ~あ

なんだか休日は学校に行かなくていい気楽さもあるけどその分暇だ

だからといって学校に行きたいわけでもない

久しぶりに水族館でも1人で行ってくるかな

久しぶりの癒しの時間

そして久しぶりの兄と過ごす時間

なんだかとても心が安らぐ

お兄ちゃんは僕と久しぶりに出かけたからかとてもにこにこしている

そしてまるで僕のことを小さな子供かのように扱ってくる

まぁそんなところもお兄ちゃんらしい

そのときこんな綺麗なクラゲみたいになりたいって言ったけ？

懐かしい思い出が蘇ってくる

クラゲって溶けて消えるんだ

消える……

僕やっぱ……

クラゲに生まれ変わりたい

綺麗っていうことよりも、消えるというのに惹かれてしまう

溶けて消えるって…素敵だな

いいな…クラゲって

あれ？

素で笑ったのっていつぶりだろう

なんだか前素で笑ったのが遠く感じる

もしかしたら本当に遠いのかもしれないけど