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第2話 「入学式の日」
今日が、入学式。
目覚ましが鳴るより少し早く、 うちは目ぇ覚ました。
実瑠
実瑠
布団の中で一瞬だけぼーっとしてから、 勢いよく起き上がる。
洗面所で顔洗って、 鏡の前で前髪を整える。
実瑠
実瑠
何回も確認して、 いつもより時間かけて髪結んだ。 派手すぎへんけど、 ちゃんと可愛く見えたらええなって。
実瑠
制服も、 昨日の夜に何回も確認したやつ。
スカートの長さよし。 リボンも歪んでへん。
実瑠
実瑠
ちょっとだけ深呼吸して、 リビングに行く。
お父さん
って、お父さんが新聞たたみながら言う
お母さん
お母さんはニコニコや。
実瑠
そう言いながらも、 胸の奥はそわそわして落ち着かへん。
家を出た瞬間、 朝の空気がひんやりしてて、 思わず肩すくめた。
実瑠
同じ制服の子たちがちらほら見えて、 一気に現実味が増す。
知らん人ばっかり。 知らん顔ばっかり。
実瑠
自分に言い聞かせながら、 学校へ向かって歩いた。
校門が見えた瞬間、 人の多さに思わず立ち止まる。
実瑠
胸の鼓動が、 どくん、って一つ大きく鳴った。
ここから、 うちの高校生活が始まる。
実瑠
体育館の場所、 ちゃんと調べたはずやのに、 人多すぎて分からん。
同じ新入生っぽい子らは、 もう友だち出来てるんか、 楽しそうに話しながら歩いてく。
実瑠
うちは一人、 制服の袖ぎゅって掴んで、 ちょっとだけ俯いた。
実瑠
そう言い聞かせた瞬間。
前から歩いてくる人に、 自然と目がいった。
実瑠
人混みの中でも、 なんかやたら目立つ。
整った顔立ち。 余裕そうな歩き方。
周りの女子が、 ちらちら見てるのも分かる。
実瑠
どっかで聞いたことある気がする。
実瑠
じっと見てたら、 視線が合った。
一瞬。 ほんまに一瞬やのに。
心臓、 どくん、って鳴った。
??
突然声かけられて、 思わず肩がびくってなる。
実瑠
近い。 思ってたより、ずっと。
??
そう言って、 当たり前みたいに笑う。
……なにこの人。
実瑠
??
軽い一言。 でも、なんでか断れへん。
実瑠
声、ちょっと裏返った気する。
その人は、 楽しそうに前を歩きながら、 ちらっと振り返って言った。
??
実瑠
正直に答えたら、 くすって笑われた。
??
その笑顔に、 胸の奥が、またきゅってなる。
——この人が。 ——この人こそが。
後から、 学校中で有名な 及川徹やって知ることになるなんて。
この時のうちは、 まだ知らんかった。
体育館に着くまでの道、 うちは先輩の少し後ろを歩いてた。
実瑠
実瑠
??
先輩が立ち止まって、 体育館の入口を指さした。
実瑠
ぺこっと頭下げたら、 先輩は少しだけ首をかしげる。
??
……その笑顔、ずるない?
??
そう言って、 先輩は在校生の列の方へ歩いていった。
名前も、 何年生かも、 まだ何も知らんのに。
入学式が終わって、 クラスに移動する途中。
まり
急に話しかけられて、 うちはびくっとした。
実瑠
まり
まり
実瑠
実瑠
まり
まり
そこへ、 別の子が小声で言った。
ねね
実瑠
ねね
——及川。
実瑠
さっきまで一緒に歩いてた、 あの先輩が。
ねね
ねね
周りが騒いでる中、 うちは一人、ぼーっとしてた。
——及川先輩。
ねね
ちょっと納得。
その時
まこ
横から元気な声が飛んできた。
実瑠
振り向いたら、 同じクラスの女の子が にこにこしながら立ってた。
まこ
実瑠
関西弁出たけど、 まこは全然気にしてへん。
まこ
実瑠
そのまま、 二人で並んで歩き出す。
ホームルームが始まって、 担任の先生が教壇に立った
先生
その一言で、 教室が一気にざわつく。
実瑠
黒板に貼られた座席表を、 みんなが一斉に見に行く
うちも前に行って、 自分の名前を探した。
実瑠
見つけた瞬間、 思わず声出そうになる。
隣の席。
——まこ。
まこ
実瑠
まこ
実瑠
そう言いながらも、 正直ちょっと嬉しい。
席に座ると、 まこがすぐ話しかけてくる。
まこ
実瑠
まこ
実瑠
授業が始まっても、 ノート取りながら こそこそ話す。
まこ
実瑠
まこ
お昼に!!
まこ
実瑠
二人で教室を出て、 人の流れに混ざりながら廊下を歩く。
実瑠
まこ
購買の前まで来た、その時。
実瑠
前のほうに、 見覚えのある後ろ姿があった。
実瑠
校門で案内してくれた人。 それだけで、特別な感情とかはない。 ただ、 「知ってる人」って感じ。
その人が、ふっと振り返った。
??
目が合って、 普通に声をかけられる。
及川徹
実瑠
実瑠
ちゃんと覚えててくれたことに、 ちょっとだけ驚く。
及川徹
そう言って、軽く笑う。
及川徹
実瑠
及川徹
及川徹
岩泉一
横から、 低めの声が割り込んだ。
岩泉一
及川徹
そう言って慌てる先輩。
及川徹
岩泉一
二人のやり取りが、 ちょっと漫才みたいで。
まこ
岩泉一
って言いながら、 その人
——岩泉先輩がちらっとこっちを見る。
岩泉一
実瑠
それだけ言って、 二人は先に歩き出した。
及川徹
実瑠
まこ
まこがニヤニヤしながら覗き込んでくる。
実瑠
まこ
実瑠
まこ
実瑠
昼休みも終わり、 午後の授業が始まろうとしていた。
教室のドアを開けると、 なんか空気がちょっと違う。
実瑠
まこも横でキョロキョロしてる。
まこ
実瑠
うちは咄嗟に俯く
さっきまでは普通やったのに、 どうやら教室に入った瞬間から、 みんなの視線がこっちに集中してるらしい。
実瑠
その時、ちらっと耳に入った会話。
??
??
??
実瑠
そんな噂、 誰も直接言うてへんのに、 いつの間にか広まってる。
実瑠
うちは小さく肩をすくめる。
まこが、にやにや笑いながら隣で言う。
まこ
実瑠
うちは恥ずかしくて顔真っ赤。
休み時間が終わるチャイムが鳴り、 うちは廊下に出ることになった。
廊下に出てビックリ。
実瑠
自分のクラスの前、 そして教室を出たすぐのあたりに、 なんか待ってる人や、見てる人が多い。
実瑠
まこが小声で笑う。
まこ
実瑠
背筋がゾワッとして、 でもどこか落ち着かへん感覚。
実瑠
うちは廊下の端を通りながら、 内心で小さくため息。
噂は噂として、 とりあえず普通に授業に行かんとな。
でも……
——なんか、今日はいつもより 廊下が長く感じる気がした。
まこも隣で、
まこ
って笑ってる
実瑠
うちは笑いながら、 自分の教室に向かって歩いた。
はいはい
ここでカッチョンカッチョン!!
247タップおつかれ!
入学式どうだった〜?
んまぁ
続きも見てね♡♡
次は
クラスの噂
楽しみに♡
♡待ってる