〇〇高校 職員室
中田
中田
中田
高橋先生
高橋先生
高橋先生
自分の机で唸ってる様子を見かねてか、隣の席の高橋先生が話しかけてきた。
中田
中田
生活指導 権藤
生活指導 権藤
生活指導 権藤
神山の名前を聞いた、前年度担任の権藤先生の鼻息が荒くなった。
生活指導 権藤
生活指導 権藤
生活指導 権藤
生活指導 権藤
高橋先生
高橋先生
高橋先生
中田
高橋先生
高橋先生
生活指導 権藤
中田
高橋先生
6月1日 晴れ 6月2日 晴れ 6月3日 晴れ
6月4日 雨 6月5日 雨 6月6日 雨
6月7日 晴れ 6月8日 晴れ 6月9日 晴れ
中田
中田
生活指導 権藤
生活指導 権藤
中田
中田
中田
中田
生活指導 権藤
生活指導 権藤
生活指導 権藤
高橋先生
生活指導 権藤
生活指導 権藤
高橋先生
数週間後の放課後 職員室
中田
神山
生活指導 権藤
生活指導 権藤
生活指導 権藤
私に向かい合って座る神山くんに見せつけるように、横に立つ権藤先生が机に学習日誌を叩きつけた。
それの開かれたページには…
6月28日 天気:バカ
中田
高橋先生
高橋先生
高橋先生
高橋先生
高橋先生
神山
神山
神山
そう言って紙に何やら書き出した。
神山
神山
中田
中田
神山
生活指導 権藤
高橋先生
高橋先生
高橋先生
神山
何かに気づいた高橋先生のことを、縋るような目で神山くんは見た。
高橋先生
神山
高橋先生
神山
高橋先生
神山
生活指導 権藤
生活指導 権藤
権藤先生は、紙に飛びついて暗号を書き加え始めた。
神山
神山くんの目から、今まで抑えていた涙が溢れ出し始めた。
詳しく話を聞くために、場所を保健室へ移して、スクールカウンセラーが同席する場で
神山くんは、ぽつりぽつりと経緯を話し始めた。
神山くんは、信じられない事に
保護者会等でも、とても印象の良かった両親に虐待されていた。
きっかけは、高校受験の失敗。
二人共に高学歴だと言う神山くんの両親は、己のプライドを守るためにも
大学こそは有名校に受からせようと躍起になっていた様だ。
でも、神山くんは中学でもう燃え尽きてしまっていたのだ。
いくらハッパを掛けても自分達の言うことを聞かない息子に腹を立て、その内体罰が始まった。
体育の授業をボイコットしていたのは、その身のアザを隠すためだったらしい。
世間体を気にする両親は、その虐待が暴露されることも同時に恐れた。
その為、「あなたの為を思っての事だ」と神山くんに何度も言い聞かせ
学習日誌などの提出物にも目を通し、余計な事を言ってはいないか確認するのは日課で
もしも虐待を勘ぐられる事があった場合、あの二人に限って無いだろう、と誤認させるように
PTAなどの行事にも積極的に参加して、子供を第一と考える理想的な親を演じていた様だ。
この事実を、児童相談所へ通報する事が決まった。
神山くんは両親と離れる事ができ、高校を卒業した後、一人暮らしを始めた様だ。
それから少しして、私たち教師3人宛に手紙が届いた。
「お久しぶりです、神山です。」
「親の元を離れ、今はアルバイトをしながら資格取得の勉強をしています。」
「先輩たちは人遣いは荒いけれど、僕の成長を僕のペースで待ってくれる優しい人ばかりです。」
「書くこともそう無くなってきたので、最近の天気でも書きます。
雨 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 晴れ 雨 雨 晴れ 雨 晴れ 雨
#TELLER文芸部 夜柚さん案
テーマ:記号、暗号の入った物語 追加お題:雨
コメント
8件
発想が凄すぎます😎✨ 読んでて辛い気持ちになったのですが、最終的にはハッピーエンドになったので良かったです!!👏
教育虐待……! 助けを求めるために二重の暗号を駆使する主人公のトリック、気がつく先生もすごいです。最後もハッピーエンド、「人の死なないミステリ」という感じで、読後も爽やかな印象です。
いじめがあるのかな?と思ったら、虐待だったんですね。 最後のメッセージが晴れと雨で書かれていて、ちょっと心配ですね💦