俺らの演劇部ライフ#1

ゆづちゃーん、まだ学校 行かなくてもいいの？

…なにしてんの？

んなくだらないことしてないで 早く家出なさい

うちの子が僕っ子に なるはずない

んなことやってると本気で 初日から遅刻かますわよ

はよいけ

危ない！！ ふたりとも！

あのクソデカボイスの掛け声と 共に俺の横を自転車が 素早く通り過ぎてった

なはははははっ 大丈夫か〜？

甲高い声でやってきたのは 同じ制服で体つきのいい 身長高めのイケメン男子

この時間は遅刻ギリのやつが 多くてな、ああやって ダッシュのやつらが多いんだよ

って後ろ髪をかきながら ケラケラ笑う金髪青年…

もおっ！瑞希あんたも 遅刻なんだからね？！

その横から顔を出したのは 茶髪ショートの小柄な美少女

君らも早く！ 今何時だか分かってる？！

すると金髪青年は自身の腕時計に 目をやる

…瑠依、7時50分だ

はあ！？

くそ驚くふたり。

なははははっ！！！ 急ぐぞ！

ちょ、まちなさい！

そう言いながら走る青年を 追いかける美少女

そして俺達も全力で学校へ 向かったのであった…