いれいすなら、信じられる

玉入れが終わったあと、それぞれの学年の競技も終了し、 閉会式のあと解散となった。 閉会式も、一応出席する。

ちなみに、優勝したのは悠佑さんの組だった。 悠佑さんが全競技に出て、無双しまくったとか。 いつの間にか閉会式が終わったので、教室へ戻り荷物を回収して帰る。

みんなに挨拶をして校門へ向かう。 …！？ あれ…！

何で、何で何で何で何で何で何で この人がいるの？ 隣の男は誰…？

腕を掴まれ、反射で振り払ってしまう。

そう叫ぶと同時に、私の頬を叩いた母。 「あの時」の記憶が蘇ってきてしまう。

必死で校舎のほうへ逃げるが、2人して追いかけてくる。 やめて…来ないでっ…

みんな… 私は、無意識に生徒会のみんなのほうへ走っていた。

気が抜けて、ふらついてしまった。 早く事情を伝えないと…！

追いつかれて、しまった もう終わりだ…

そう言って、母の隣の男は、初兎くんを殴った。

っ… 行くしか、ない みんなに迷惑かけないように、私が何とかしなきゃ…

ごめんね、みんな もう会えないと思うから、心の中で謝った。