五伏

ビチャビチャ…

ギリギリ間に合った

でもまだ気持ち悪い

授業、受けれるか…？

でも、五条先生に失望されてしまった…

それに、まだ吐きそうd…

だめだ。受けれない…

でも、受けないと…

じゃないと捨てられる…

津美紀も一緒に…

そ、うだ、熱、測ってみよ、う

恵の様子が最近、おかしい

さっきもつい、きつく当たってしまった

恵の様子を見に行きたくても、僕には空いている時間があまりない

あったとしても、昨日のように、夜しかあいてない

どうしたものか…

そうなのか…

僕は恵と小学生の頃からの付き合いなのに、気づいてなかった

それに、怒ってしまった…

僕は教師、いや、恵の親代わり失格だ

恵のところへ行かないと！！

今朝の、最高の気分だと感じたのは、今朝から熱があったからか…？

そう思ったことで、さらに辛くなった

明日に備えて、寝ない、と

明日は熱、下がってるといい、な

恵に会ったら、まずは謝って

それで、それで…

とりあえず、恵のところに早く行かなければ！

寝てる…

でも、苦しそうだ…

熱、測ってみるか

測ってるうちに部屋、片付けとくか

昨日の夜は気づかなかったが恵の部屋は散らかっている

きっと体調が悪かったのだろう

それなのに僕は…

ピーピー

測り終わったのか…

温度は…

39.6°！？

高熱じゃないか！

それなのに、黙ってたのか…

どうして…？

そ、それより、急いで硝子のところに行かないと！

そうして僕は恵を硝子のところへ運んだ