今までろくに話さなかった隣の君。
おとなしい子だけれど
クラスでは結構人気のある女の子。
そんな君に誘われた放課後。
ろくに用事もない僕だから
断るなんてことはしなかった。
どこに行くのか君に聞けば
「特に決めてないよ」
と笑う君。
だからふたりでファッションビルに。
君に似合う服を探して
ウインドウショッピングを楽しんだ。
何を着ても似合いそうなそんな君に
これが良いかもと伝えてみる。
彼女はにこりと
「ありがとう」
ひとこと僕に言ってくれた。
そんな笑顔に似合う洋服を探しては
頭の中でコーディネート。
勝手に彼女を着せかえ人形。
結構それが楽しくて
いくつもの君が出来上がった。
君は僕の服を選んでくれた。
買うわけではないけれど
君の選んだその服を大切に
心のなかに取っておくことに。
雑貨店で彼女はアクセサリーを見ていた。
あるうさぎのアクセサリー。
とても気に入ってるようで
ずっとそれを眺めていた。
だから
僕は彼女の見ていない所でそれを買う。
今日という記念とともに。
そして
彼女に渡せたら良いなと思い。
女性と出かけるなんて
今までしたことのなかった僕。
君は違うというかもしれないけれど
これは僕の初デート。
だから
心に残らないそんなことは無いわけ。
コメント
6件
めっちゃいいです😄
ありがとうございますぅ〜(*´∀`)
すっごい甘酸っぱいです… いいですねぇ…(*´∀`)