松野千冬
ある日の放課後。
千冬が学校から帰ろうとしていると
横断歩道の向こう側に 場地が見えた。
髪ゴムを口に咥えて 髪をひとつに括っている。
松野千冬
まぁいっかと思って 声をかけようとすると
マイキーやドラケンに 声をかけられた。
佐野万次郎
龍宮寺堅
松野千冬
松野千冬
佐野万次郎
松野千冬
松野千冬
龍宮寺堅
ドラケンが何か言いかけたが 千冬は気づかず場地に駆け寄った。
松野千冬
場地はこちらを見て 何故か少し驚いた顔をした後
にっこり笑った。
場地
松野千冬
松野千冬
あとからマイキーとドラケンが 呆れたように追いかけてきた。
龍宮寺堅
佐野万次郎
場地
場地、いや場地圭介と見た目が そっくりな男は残念、と呟いた。
松野千冬
佐野万次郎
場地
松野千冬
龍宮寺堅
龍宮寺堅
松野千冬
場地啓斗
場地啓斗
佐野万次郎
場地啓斗
弟がいたなんて知らなかった…
しかも見た目そっくりなのに 全然性格違う…
龍宮寺堅
松野千冬
場地啓斗
場地啓斗
場地啓斗
松野千冬
たしかに、啓斗の見た目は 場地と瓜二つだ。
話し方は全く違うので 端的に言うと脳がバグる。
場地啓斗
場地啓斗
場地啓斗
龍宮寺堅
佐野万次郎
松野千冬
佐野万次郎
佐野万次郎
マイキーは悪戯っぽく笑って言った。
場地啓斗
場地啓斗
龍宮寺堅
佐野万次郎
松野千冬
佐野万次郎
佐野万次郎
佐野万次郎
言われてみれば 目の前の啓斗は白い髪ゴムで 髪括っていた。
場地啓斗
松野千冬
佐野万次郎
龍宮寺堅
龍宮寺堅
場地啓斗
やったことはないけどね、と 啓斗はにこにことしながら言った。
オレの隣には物心ついたときから いつも双子の弟がいた
場地圭介
場地圭介
場地啓斗
場地啓斗
場地圭介
言葉に詰まると 弟はいつも得意げに笑う。
それが悔しくて いつも言い返す。
その繰り返し。
場地圭介
場地啓斗
場地圭介
場地啓斗
コイツは何故か どっちが上かにこだわる。
母ちゃんから聞いた話、 産まれた時に 看護師の手違いで 本当はどっちが先に産まれたか 分からなくなったらしい。
それで 母ちゃんが適当に選び 書類上ではオレが兄で コイツが弟となった。
そのことを知ってから コイツは未だに自分が 兄だと主張する。
場地圭介
場地啓斗
オレらが喧嘩すると
結局は物理的な喧嘩が強い オレが勝つ。
場地啓斗
場地圭介
オレたちはいつだって
ふたりでひとつだった。
場地圭介
場地圭介
武道side
バルハラとの決戦の日も 目前になったある日。
千冬が突然大きな声を出した。
松野千冬
松野千冬
花垣武道
千冬が言うには、 場地くんには双子の弟がいるらしい。
場地くんととても仲が良く なんでも以心伝心なんだとか。
花垣武道
花垣武道
松野千冬
花垣武道
しんとした通学路に 呼び出し音が響く。
しばらくすると
場地啓斗
場地くんそっくりの声が 携帯電話から聞こえてきた。
場地啓斗
松野千冬
松野千冬
松野千冬
場地啓斗
場地啓斗
松野千冬
松野千冬
場地啓斗
場地啓斗
場地啓斗
松野千冬
千冬が落ち込んだ声を出すと
電話の向こうで 微かに笑った気配がした。
場地啓斗
場地啓斗
千冬は全て包み隠さず 啓斗くんに話した。
場地啓斗
場地啓斗
松野千冬
場地啓斗
場地啓斗
松野千冬
あれ、啓斗くんって 弟じゃ無かったっけ、と思ったが
千冬が人差し指を立てて 黙ってろ、と目を向けてきたので 黙ってることにした。
松野千冬
松野千冬
花垣武道
ハロウィン当日。
場地圭介
場地は自分の部屋で 目を覚ました。
何故か床に転がっている。
バルハラの上着を取りに 家に一度帰ろうとして
玄関に入ったところからの 記憶がない。
しかも体が痺れて動かなかった。
場地圭介
場地圭介
焦って周囲を見渡すと
丁度後ろのドアから人が 入ってきた。
場地圭介
場地啓斗
何故か啓斗は髪を下ろしていて、 部屋着ではなく場地の服を着ていた。
場地圭介
場地啓斗
淡々と話しながら 部屋にかけてあった バルハラの上着を羽織る。
双子だからこそわかる
まずい。
啓斗がその表情をしているときは 非常にまずい。
場地圭介
場地啓斗
場地啓斗
場地啓斗
場地啓斗
場地啓斗
場地圭介
場地啓斗
場地啓斗
場地圭介
場地啓斗
場地啓斗
場地圭介
冷や汗が止まらなかった。
心臓がばくばくと 嫌な音を立てている。
場地啓斗
啓斗は場地の黒い髪ゴムを するりと取ると、それで 自分の髪をひとつに結んだ。
そして、自分の白い髪ゴムで 場地の髪を優しく結ぶ。
場地圭介
場地啓斗
場地啓斗
そこにいたのは 誰がどう見ても 場地圭介だった。
どちらがどちらなのか 判別できるのは
もはや本人達以外この世にはいない。
場地啓斗
場地啓斗
場地啓斗
2人が会話したのは これが最後だった。
静かに出て行ったのを見届けて
場地は泣きそうな声で笑った。
場地圭介
10月31日
場地圭介 死亡
原因: 刺殺
享年14
さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
さくしゃ
コメント
11件
まって続き書きたくなってきたっっっ でもこれを俺の手で汚すよりも 作者のふくだサン に 作っていただきたい気持ちが反面…っっ((
777を変える事に罪悪感が半端無かったので1111にしました