いるま
そう声を出すが、 らんは止まらない。
なんで、お前がそんな 悲しそうな顔をしているの?
いるま
、どうすればいいのか、 わからない
らん
らん
嗚咽混じりのその声は、
水道を伝る水滴のように 透明に聞こえた。
いるま
いるま
少し声を荒げる。
すれば、らんは立ち止まる。
桃色の雲が動く。
光の差す吹き抜けに着き、 そこには誰もいなかった。
それと共に、ふわり、 彼の髪も揺れた。
らん
桃色の瞳は、寂しそうに揺らぐ。
らん
彼は一瞬口を開いてまた閉じる。
らん
いるま
らん
いるま
俺らの間を緩い風が吹く。
揺らぐ瞳には涙が浮かんでいた。
らん
らん
いるま
そう言って、笑う。
こんな近くにいるのに、 手を伸ばしても、彼に届きそうにない
らん
らん
いるま
らん
風に乗り、木の葉が舞う。
らん
らん
また、口を紡ぐ。
くるり、俺に背を向けて
らん
らん
耳に届く声は震えている。
らん
らん
[忘れちゃうじゃんかー]
らん
らん
細い腕が、空に伸びる。
消えてしまいそうな、 儚いような。
そんな腕が、宙に何かを描く。
らん
らん
らん
らん
らん
パッとこちらを向く彼の顔には
何故か[笑顔]があった。
らん
あいつは
らん
らん
らん
笑えたのに。
…、
気がつけば、俺はLANに 抱きついていて、
堂々としていた風はおさまっていた。
俺は彼の震える肩をそっと抱いた。
彼の力は強かった。
『死にたい』か。
らん
…木が、揺れる。
トクン、
心臓が、脈を打つ。
俺は絶対、今日のことを忘れたくない
なんて、根拠のない言葉。
記憶というのはそういうものなんだ。
すちにも、忘れたくないことは、 あったはず。
なのにあいつはそれを捨てた。
いるま
…後悔は“もう”したくない。
いるま
コメント
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よし!皆さんと同じで師匠と呼ばせてもらいます!ドヤァ 師匠〜泣きそうだよ〜!
師匠〜 見るの遅れました… 誰だよ!理科の宿題100問出したの! 50問ぐらい終わったんで見に来ました! てか 師匠めっちゃ弟子できてません!?