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神谷春斗
明らかに用意周到な菓子 今日、俺に話しかけるつもりだった事を明らかにするためだろうか
神谷はポテトチップスの袋を開け、黒瀬に差し出す
黒瀬はと言うとそれに対してただ睨みつけるだけで手につけようとしなかった
神谷春斗
黒瀬怜
神谷はその言葉を聞いた途端、笑みを浮かべ細めていた目を見開き、眉間に皺を寄せた
神谷春斗
優しさの中に威圧感があり、空気が一変する
神谷春斗
神谷春斗
神谷春斗
神谷春斗
嫌な言い方だった
ここで俺がこいつを否定すれば、俺は友人関係に利点を求め、利点がなければ人と関わらないという人間だと認定されてしまう。
それはあまりにもに理不尽であり、不名誉なものだ。決してそうは思われたくなかった。
ましてや、俺に話しかけてくれる様な奴に
黒瀬怜
言葉に詰まると、神谷は顰めていた眉を元に戻し、また微笑みながら俺に近寄る。
神谷春斗
神谷春斗
神谷春斗
神谷春斗
黒瀬怜
絆されそうになる
飴と鞭を使い慣れている人間の言い草だ。 良い人に見えるようで内側が上手く見えない
と言うよりも
表面上が人間として「出来ている」せいで、裏を感じられない
うっかり信じてしまいそうになる
黒瀬怜
神谷のせいでその決心が揺らぐ
最初は話さないと決めていたのに、いつの間にかそのハードルが「友達にならない」に下がっていることにまだ、黒瀬は気づいていなかった
黒瀬怜
黒瀬怜
黒瀬怜
神谷春斗
神谷春斗
神谷春斗
神谷は嬉しそうに笑った
屈託のない笑顔に思わず笑みがこぼれそうになる
でも、表情筋は上手く動いてくれやしない。あの時からずっとそうだ
俺が、死神と呼ばれるようになったあの日から……