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主
主
ミユキハナミ
ミユキハナミ
すると聞きなれた声が耳に入ってきた。
ミユキハナミ??
ミユキハナミ??
この女は、
言うまでもなく私の声、私の姿だった。
ミユキハナミ
大きな声で言ってしまい、思わず口を覆った。
ミユキハナミ??
ミユキハナミ??
しかし、こっちの声や姿は届いていないようだ。
私だと思われるその女は、とても狂気的だった。
ミユキハナミ??
ミユキハナミ??
ミユキハナミ??
血の滴った顔はとても魅力的に笑っていて
狂気の中に、美しさが入り混じっていた。
ミユキハナミ
ミユキハナミ
ミユキハナミ
ミユキハナミ??
唐突に女が私の方を向いてかたりかけてきた。
ミユキハナミ
ミユキハナミ??
ミユキハナミ??
ミユキハナミ
ミユキハナミ??
ミユキハナミ??
ミユキハナミ
ミユキハナミ
ミユキハナミ
私は自分を落ち着けるようにそう呪文のように唱えた。
これは現実じゃない!
、、、そう思いたかった。
そう思わないと私はおかしくなってしまう気がしたから、
だから、
私は逃げた。
これは嘘の世界で本当ではないのだと、私は考えることにした。
嘘を、真実に。
したかった。
でも、できない。嘘を信じようとしてる時点で私はもう
自分がおかしいって、犯罪者だって認めてしまっているから。
ミユキハナミ
ミユキハナミ
ミユキハナミ
急に視界が明るくなった。
けど、この暗い気持ちは照明じゃあ、明るくできない。
一言も発せられない。
いや、話したくない。
そんな気持ちだった。
クマ
クマ
クマ
誰も、なにも話さない。
その沈黙は私たちをもっと暗い気持ちにさせた。
クマ
クマ
クマ
クマ
クマ
クマ
クマ
クマ
クマ
クマ
クマ
みんなは特別な反応こそは見せなかったが視線をクマに上げた。
クマ
クマ
クマ
クマ
クマ
私には正義を名乗る資格はないかもしれない。
でも、これだけは違う。
私たちは震えて死を待つしかない屍ではない。
きちんとした自分の意思を持つ1人の人間だ。
その意思がたとえ嘘に塗れてようが人間だ。
こんな、動くぬいぐるみに価値を決められるような
雑魚ではない。
ミユキハナミ
みんなの視線が私に突き刺さった気がした。
クマ
クマ
クマ
ミユキハナミ
ミユキハナミ
ミユキハナミ
クマ
クマ
クマ
不意に拍手が聞こえた気がした。
それはみんなが私に向けていたものだった。
こんな、クサいセリフを言ってしまった自分が恥ずかしい反面、
はっきりと意見を言えた私に誇らしさを持った。
クマ
クマ
クマ
クマ
リンカイミナミ
クマ
クマ
みんな
クマ
クマ
みんな
クマ
クマ
ウラヤスノエ
ウラヤスノエ
ウラヤスノエ
クマ
クマ
クマ
ミユキハナミ
クマ
クマ
クマ
そう言ってクマは去っていった。
主
主
主
主