使い切れないシャボン玉の香水

・サーモンユッケ ・しゃけゆー

あてんしょん ・しゃけみーさんの口調迷子 ・御本人とは関係ありません。 nmmnというデリケートなジャンルなので、 御本人の目につかないようにお願い致します。 ・パクリではありません。 似ている描写があったとしても、 意図的に似せていません。 ご容赦ください。 ・運営さん大好きちゅっちゅ それでは、いってらっしゃ～い

夜遅くのネオン街。 こんな所に行く用事なんていつもは無かった。 …ただ、今日は違う。

薄いカーディガンに身を包み、 長い髪をたなびかせる悠佑さん。 明るい声色の彼は、 俺とおんなじくらいの身長で。 内心よかった、なんて思いながら 自己紹介をした。

ぴょんぴょこ跳ねる姿は 年上なんて思わせないほど 無邪気で。 ただ、シャボン玉のような 香水が二人を包んだ。

今日はハメ外す、と意気込んでいた 所から予想はしていたが、 案の定酔い潰れてしまった。 …考えてはいけないが、 赤に染まった耳は妖艶で、 どうしても唆られてしまう。

こんな健気な彼女を放って、 他の奴へ？ 論外だろ、そんなやつ。 少なくとも、俺はもっと… 愛してあげられる。

＿＿嗚呼、イライラする。 たなびくカーディガンも、 首元にちらりと見えるそのキスマークも、 シャボン玉の香水も。 全て、上書きしてあげよう。

数分間の無言を断ち切り 話をする。 真っ赤に腫れた瞼とふるふる震える睫毛が愛おしい。

寝取っているはずなのに、目を細めて嬉しそうにする彼の姿は、まるで本当に付き合っていて、当たり前のように行為をしているように思う。

嗚呼、一度きりの関係なんて結ぶんじゃなかった。 こんな可愛い人と繋がれるのが最初で最後なんて。

もうその瞳には俺しか映ってない。 オレンジ色に染まった瞳を見て、 さっきから煩い通知を全てオフにした。 もう、俺のものって決まったから。

また囁くと、中がきゅ、と締まった感覚がした。

あの後、また会う約束を交わした。 着けてこい、なんて言ってないが好きな服装と香水も書いておいた。 …それを全て着けてくる悠佑さんもきっとこの関係気に入ってるんだろう。

ネオン街には柑橘の匂いが風に乗せられ舞っていった。

おついれ〜！