優人
だれかー
莉子
なにー?
修也
どうした?
優人
なんか面白い話してくれねー?
莉子
今から?もう結構遅いよ?
優人
暇なんだよー
修也
暇って…お前課題終わってんのか?結構な量だったじゃねーか。
優人
いや終わってねーけど
修也
それは暇とは言わねーと思うぞ?
莉子
www
優人
しょうがねーじゃん、やる気でねーもん
莉子
後々響いてきちゃうよー?
優人
修也が面白い話してくれたらやる気出すわ
修也
たく…分かったよ。俺が話せばいいんだな?
優人
おお、流石我が親友
修也
でー?どんな話をすればいいんだ?
優人
任せる
修也
任せるって…んじゃホラー系とか?
莉子
面白い話はどこにいったのよwww
優人
まあいいよ、最近暑いし、ゾッとするやつ頼むぜ
修也
へいへい…
修也
それじゃ…話すぜ。
修也
これは俺が小学生くらいに体験した実話だ。
莉子
修也が子どもの頃の話かー。なんか一度も聞いたことないかも
優人
俺もないな
修也
まあ話したことなかったしな。
修也
でまあ昔の俺は結構やんちゃで問題を起こしては大人に叱られてたんだ。
優人
修也が?以外だな
修也
意外だろー?
莉子
全然想像できないや。
修也
それでな。いつものように公園で仲間と悪戯してたんだけどな。
修也
ちょっと…いや結構気になる奴がいてな。
優人
気になる奴?
莉子
だれだれー?
修也
誰かは分からない。
修也
そいつはいつも公園で一人なんだ。
修也
誰かと遊ぶとか、ブランコに乗ってるとか、ゲームしてるだとか、そういうのは一切やってない。
修也
ただ本当にそこにいるだけ。俯いて。
莉子
気味が悪いね…
修也
俺ってばバカだったんでな。つい好奇心で話しかけちまったんだ。
優人
話しかけたのかよ…でどんな反応したんだ?
修也
急にこっちを見てきたんだ。充血した目を飛び出さんばかりに開ききって。
莉子
やだ…気持ち悪い。
修也
あんまり急なことだったんで呆然としてたんだ。そしたらそいつ、ボソボソと呟き始めたんだ。
優人
どんなこといってたんだよ
修也
分からん。聞き取れやしなかったよ。
修也
「ふぁぁああ。…眠いな。」
修也
「この後結構長いんだよなぁ…話しきれる自信がない…」
修也
「…うーん」
優人
おーい、その後どうなるんだよ
修也
悪い。眠くなってきたから寝るわ。
優人
続きはどうするんだよ
修也
明日話すわ。
莉子
えー?気になるよー。
優人
そりゃないわー、修也君
修也
悪かったって。じゃあな。
莉子
しょうがない。私たちも寝よ?
優人
「…そうだな」