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⚠わんくっしょん⚠ ソアメです。 心中ものです。 政治的意図や戦争賛美、犯罪や自殺の助長等の意図はありません。
行ける方は⬇ドウゾ
ソ連
ソ連
…そう、お前が言ったのは。
お前が崩れる、直前のことだった。
_________WW2終結後。
俺たちは、一気に仲が悪くなった。
アメリカ
ソ連
ソ連
発端は、資本主義と社会主義の考え方の摩擦だった。
国家が衝突し、WW2で共に戦ったかつての戦友は、最大の敵となっていた。
正直に言えば、俺は。
…いや、だった。
アメリカ
ソ連
アメリカ
武器の見せあい。
代理戦争。
あの戦争は、完全に冷え切った、"冷戦"だった。
朝鮮戦争にアフガニスタン紛争、キューバ革命にアンゴラ内戦...あと、あまり思い出したくないベトナム戦争。
でも、それらのお陰か...俺と対等に張り合えるのは、お前だけって思った。
いつも懲りずに援軍送って、俺が軍で追い抜いたと思ったらお前が抜いてきて。
お前が行けたところには、俺も。
お前が行けなかったところには、俺も。
ずっと一緒だったんだ、お前と俺は。
対立もしたくなかったから、早く終わってほしかったけど、
でも、俺はお前と張り合う日々が楽しかった。
だってお前は、俺と対等に渡り合える、唯一のやつだったから。
…だから、お前が、消えるなんて。
とてもじゃないけど、思ってなかった。
なのに。
お前は、言ったんだ。
12月の25日、クリスマス。
きっと、最高の日。最高の時間。
そんな日、だった。
お前がいきなり、俺に会いにきたんだ。
そして......俺に、言ったんだ、お前は。
…………『もう俺は死ぬ』って。
アメリカ
俺は、耳を、目を疑った。
だって、そう語る彼は、いつも通りだ。どこも崩れてない。
だけど、顔だけは真面目だった。
アメリカ
ソ連
ソ連は帽子を外し、眼帯を外す。
こいつの右眼をみるなんて、いつぶりだろう。
露帝時代も見たには見たが...たしか、白目のところが黒かった気がする。
瞳は青で、綺麗な色をしていた。
はずだった。
アメリカ
瞳が、ひび割れていた。
比喩じゃない。
目の、瞳の中がひび割れて、欠片が地面にぽろぽろと落ちる。
それは_______"ソ連という人格の崩壊"が始まっていると、直感が告げていた。
アメリカ
ソ連
ありえない。
だって、それじゃあ、日帝は?
アイツは戦後も"日本"として生きている。
ドイツは?
ナチスが崩壊しても、神聖ローマが崩壊しても、まだ"ドイツ"として生きている。
じゃあ、じゃあ、なんで露帝崩壊時にお前は死ななかった。
なんで、お前が。
なんで、今。
ソ連
アメリカ
小さな小さな瞳の欠片が、地面に堕ちていく。
それを眺めながら、ソ連は言った。
ソ連
ソ連
アメリカ
声が、震える。
アメリカ
アメリカ
アメリカ
呼吸ができない。
息が、浅い。
苦しい。
神様は、世界は残酷だ。
どうして、よりにもよって、こいつを。
誰かを消すなんて、どうして、そんなこと。
どうして、こいつが、
神はどうしてこいつを、選んだんだよ。
なぁ、なぁ!!!!!
ソ連
ソ連
アメリカ
頬に何かが伝う。
でも、それを理解したくない。
だって、理解してしまったら。
こいつが、こいつだけが消えるのを......受け入れるしか、なくなるから。
アメリカ
でも、
大丈夫。
ソ連が消えるのなら。
だったら、俺、は。
アメリカ
ソ連
俺は、無我夢中でソ連を引っ張って、走った。
走って走って走って、
ついた場所は...崖、だった。
ソ連
ソ連は驚愕していた。
無理もないだろう。
俺が、まさかこんな場所に来るなんて。
アメリカ
俺は、彼に対して、
言った。
アメリカ
アメリカ
引いただろうか。
でも、俺にとっては、それが全てだった。
お前が地獄に行けるなら、俺もそこまで行ける。
行かなきゃなんないなら、俺だって行かなきゃなんない。
お前と俺は、ライバルであり、盟友だから。
…そして、
大好きな、人だから。
ソ連
ソ連は、乾いた笑みをこぼした。
ソ連
さっきより崩れた右眼と、ひび割れ始めた顔が見えた。
さっき、走ったからだろうか。
でも、そんなのどうでもよかった。
アメリカ
お前が逝くなら。
俺も、逝きたい。
だから、落ちる。
お前と、一緒に。
気がつけば、俺達は空の中、自由落下をしていた。
ソ連
アメリカ
勿論、そうに決まってるだろ。
だって、俺は。
俺は。
ずっと...お前の、こと。
アメリカ
ソ連
俺の口が、彼の口によって塞がれる。
一瞬なにが起きたかわからず戸惑っていると、彼の唇が離れた。
ソ連
アメリカ
ソ連
ソ連の手が、指が、俺の顔に触れる。
彼のヒビ割れは、急速に加速していった。
ソ連
_________もともと、俺が下向きに落下していたはずなのに。
気がついたら、ソ連の頭がなによりも先に、落ちていた。
まるで、俺を庇うかのように。
ソ連
ソ連
そこで、大きな衝撃が走った。