S
ねえ、入院しちゃった
きっと、なんてことない
冗談好きの君のことだ
どうせ嘘なんでしょう?
M
なにそれドッキリ?(笑)
S
ホントだよ
M
ガチか
M
骨折とか?
S
違うよ
S
病気!
M
え、大丈夫なやつ?
S
痛みないし大丈夫でしょ!(笑)
君があんまりにも軽く言うから
M
とりまお大事に?(笑)
S
うん
私も軽く返してしまったよ
M
Sからメッセージ来ない…
毎日続いてたメッセージがピタリとやんだ
それでも自分からはメッセージを送らなかった
元気になった君に
退院おめでと!って送るつもりだったから
そんな期待を打ち砕いたのは一つのメッセージ
M
嘘、でしょ…
何も信じたくなかった
だって最期のメッセージは確かに元気だった
なのにどうして…
K
M、大丈夫?
M
ねえ、なんで
M
S、元気じゃなかったの
K
若いから病気の進行が早かったんだって
M
S隠してたんだ…
K
でもね俺ら家族と
K
M以外には
病気で休学してるってことすら隠してたんだよ
私はそのメッセージを見た瞬間膝から崩れ落ちた
M
なんで…!
強がりな君が助けを求めた相手は私だった
気付いてあげられていたら、何か変わってたのかな
最期のメッセージをあんなふざけた内容にしてしまった
悔やんでも悔みきれない
拝啓、親友へ
君とは小学校からの付き合いだね
高校が離れて皆と疎遠になっていく中
君だけは飽きずに私とつるんでくれた
本当に、君のことが大切で
大好きだった
生きているうちに言えたら良かったね
M
またいつか会おうね
いつか既読がつく事を願っているよ