一覧ページ

教室革命ガール「卒業式の日，わたしは××××された」

第4話 - episode1.③

2025年07月14日

#タイムトラベル

#いじめ

#虐待

#人間関係

#中学生

うゆ🍥🎀

未来

え？どういうこと？

未来

つまり，私の後をつけて突き落としたってこと...？

リズ

そうよ。

未来

え？でもさ可能性は低くない？
もしかしたら通り魔か不審者か何かでしょ？

リズ

不思議なことにあそこにはアンタとその犯人以外，人は誰もいなかったわ

リズ

おそらくだけど，アンタがあの場所へ行くのを知ってる輩がいて後をつけたかもしれないわね。

未来

確かに...。あそこの高台，人があまり来ないところだった気がする

リズ

でしょ？

リズ

辻褄が合うわ

未来

でもなんでそれを知ってるの？相手の顔は？わかる？

リズ

それは知らないわ。アンタだって顔をよく見てないんでしょ？

未来

う…。

図星だった。

リズ

まぁ，それだけよ。私からは。あとは，そうね。自分の目的忘れるんじゃないわよ。

未来

あ，そっか。

未来

（わたしの目的は…。）

未来

（過去を変えることとそして）

3月23日の卒業式までに死なないようにすること！

未来

そうよ！目的のためならそう来なくっちゃ！ってあれ？リズ？

気がつくとリズがいなくなり、周りには私に向けた冷ややかな視線ばかりだった。

男子b

うっわ。何あいつ。

男子a

一人で喋っててなんか気味悪いよな。

未来

（やばいやばいやばいやばい）

未来

あはは！あ、もう始業式終わってるじゃん！いっけない！いけない！

未来

（焦ったー！）

しかし、その後に続いたのは担任の怒号だった。

松井

おまぇぇ…，夏川ぁぁぁ

未来

あ、やばい

松井

教科書受け取りが終わったら後で来い

未来

はい…。

未来

耳がキンキンする。

あの後，松井と学年主任からはこっぴどく怒られてしまった。本当はもうちょっと怒られるはずが篠田に庇われてしまった。

未来

（篠田って一周目の時、あんま話したことないけど。結構、優しい感じ）

5分前…。

松井

だいたい、お前はガミガミ…。

未来

（うるさい）

松井

お前のせいで、いろんなクラスの先生方に言われたんだぞ！「夏川さんは大丈夫か」とか「あんな変な生徒のことを見るのか」とか恥ずかしいとかありゃしない！

未来

（結局自分のためじゃん。あーあ、はやく終わらないかなー）

学年主任

ほんとに。お前は最高学年である自覚がないのか！？

未来

（知らねーよ）

篠田

まぁまぁ、もうそのぐらいにしましょう。本人も反省してるみたいだし。

篠田

夏川未来さんだっけ？もうあんなことしたらダメだよー。

篠田からお咎めを喰らったことにより流石に二人は吃ってしまった。

未来

あ、はい。ごめんなさい

松井

ふんっ。

未来

はぁぁ

未来

（マジであいつ、消えやがってムカつく）

わたしの頭の中にはリズへの憎悪でいっぱいいっぱいだった。

未来

なんでわたしって、こんなに酷い目に遭うんだろ。

未来

こんな自分が嫌になるなぁ。ってあれ？

ほたる

......！

ほたる

なに？

未来

あ、別にごめん。

未来

（ほたる？なんで、こんなところにいるの？）

ほたる

アンタ、なんで怒られてたの？

未来

え？別に

未来

大したことじゃないから大丈夫

ほたる

ふーん、あっそうだ

ほたる

さっさと戻ったほうがいいんじゃない？今日夏たちが待ってたよ

そう言いながら、ほたるは教室へ戻って行った。

未来

なんで

未来

（心配なんかするの？）

梓

あ、戻ってきた

セナ

未来ちゃん！大丈夫なの？めちゃくちゃ隣で怒られてたみたいだけど

未来

あー、大丈夫よ

未来

大したことない

梓

さっきさ、みんなで話してたの。未来ちゃんが変だとかなんとか

セナ

1人でブツブツ話し出すし、どうしたの？

未来

えー？独り言だよ。

未来

（裏でバカにしてたの丸見えで本心はぶん殴りたいけど）

未来

（ここは我慢しなきゃ）

未来

（それにしても…。）

ふとリズが言っていたことを思い出していた。

リズ

犯人はアンタの身近にいるよ

未来

（犯人はわたしの学年にいるの？）

未来

（だっていつもあそこの高台に行く人、私しかいないじゃん）

未来

（もしかしてクラスでつるんでるグループの中にいる？っていやいや、そんなわけないし）

未来

（それじゃあ、蜂屋さん率いるグループ？）

横でグループと談笑している蜂屋さんを横目に見る。

麗

キャハハ

華

でさー

未来

うーん。わからないな

未来

（じゃあ、男子？いやそもそも仲良い男子いないし、一周目で蓮は捕まっちゃうでしょ？）

考えているうちにだんだんとイライラしてきた。

未来

あー！！もうっ！知るか！頭がパンクするわよ！コナン君でも猫猫でもあるまいし！

今日夏

え？何？

気がつくと今日夏たちの顔が引き攣っているのが見える。

あ、これやばいと思ったので、すかさず、笑顔を作り誤魔化した。

未来

えっーと、昨日観てたドラマの考察してたの！やだなー、私って。今日、ちょっと変だよねー！

セナ

あー、あの三ノ宮くんが出てるドラマのこと？

梓

あれさ、めっちゃ面白いよね！お姉ちゃんと観てるよ

未来

（あー、ビビった。）

こういうのはちゃんとしなくてはいけない。

未来

（慎重に行こう。）

その後、家に帰っても頭の中には渦が巻いていた。

未来

うーん…。あいつも違うし、こいつも違うでしょ。

リズ

あら、考えてるじゃない。

リズ

丸投げするかと思ったのに

未来

うるさい。

リズ

どう？初日は？意外と新鮮でしょ？

未来

ううん。最悪に近いよ。他の人からは変な目で見られるし、怒られるしさ！

未来

アンタのせいだからね！

リズ

でも、初日で犯人を決めようとするのは難しいわよ。

未来

え？じゃあどうしたらいいの？

困惑する私にリズは機嫌が良く、鼻歌を歌いながら髪の毛をセットしてる。

リズ

答えは簡単よ。

リズ

あのクラスに意地でも関わらないといけない。少なからず

未来

え、えーっっ！嘘でしょ！？

リズ

だってそうじゃない？

リズ

過去を変えるのにはこうするしかないの。

リズ

大丈夫よ。万が一、担当人物が危険に晒される時には、私たちガイド人がどんな手を使ってでも、守ることができるの

未来

えっ、そうなの？

リズ

会社の方針なの

リズ

死んだりしたら2人とも元も子もないでしょ

全然知らなかった

未来

でも、具体的には何すればいいの？

未来

このままだと私死ぬんだけど。卒業式までに

リズ

そうねー。例えば、クラスのリーダーになってみたらどう？そうしたらクラスの全体を見ることができるし。

未来

クラスのリーダーか...。あっ！

未来

学級委員になるってこと？

リズ

よくわからないけどそれね。

未来

わたしにできるの？

リズ

できるんじゃない？

未来

あのクラス、結構大変だし。

そういうとリズは満面の笑みで答えた。

リズ

知ってる？未来はね、過去と違ってやり直しが効くのよ。

翌日

未来

未来は変えることができるか…。

未来

（あの子はああ言ってたけど）

未来

（こんなことなら、苦労はしないよ）

松井

じゃあー、委員決めんぞー。

松井はそう言いながら黒板に色々な委員の名前を書いていく。

松井

じゃあ、まず学級委員からなー。男子と女子2人ずつ

松井

まず、男子から

あちこちでざわつく声が聞こえる。

颯太

えー、天翔！お前がやれよー！

天翔

えー、やだよ！めんどくさいし

麗

てかさ、やる人いるのー？

萌乃

いるわけないってww

蓮

あ

蓮

じゃあ、俺がやる

未来

蓮？

蓮

それでいいすか？

松井

おう。お前がいいならそれでいいけど。

松井

みんな意義あるかー？

みんな反論がなかったので松井は続けることにした。

松井

じゃあ、次女子いるかー？

未来

（一周目の女子の代表って星蘭ちゃんだよね…。）

女子d

ねぇ、星蘭とかどう？

星蘭

あら、そう？

女子e

いいね！星蘭って正義感強いし向いてるよ！

クラスメイトである三好　星蘭が自信満々に笑顔になる。

一周目の時、星蘭は女子の学級委員になっていたが、あまり快く思ってない。

高校は隣町の私学の有名な女子校に合格したらしい。

未来

（正義感強いって言ってるけど）

未来

（一周目のほたるの時と言い、自分の時と言い、いじめを黙認してたり、加担してきたくせに…。）

星蘭

じゃあ、なろっかな♪

自信満々に答える星蘭を見ているうちにだんだんとイライラが募ってきた。

未来

（なんか、イライラする）

松井

お！三好、なる？

星蘭

うん！わたしやりたい！

なんかもう、すごくむしゃくしゃする！！

松井

じゃあ、三好に決定だn

未来

先生！！

松井

え？どうした？夏川。

困惑する先生やクラスメイトを無視し、わたしはある思いを口にした。

未来

わたしも！やりたいです、学級委員！

教室革命ガール「卒業式の日，わたしは××××された」

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

うゆ🍥🎀

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。