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余命わずか

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余命わずか

14 - 余命わずか(13話です💦)

♥

415

2021年08月16日

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sakura

…………(*^^*)

sakura

ごめんなさいぃぃぃぃ!!
(´;ω;`)

sakura

明日書こう明日書こうって思ってたらすっごい日にち過ぎてましたぁぁぁぁぁぁ
(´;ω;`)

sakura

書きます!(´;ω;`)

sakura

地雷・アンチだめ!

sakura

キャラ崩壊注意!

sakura

٩(.^∀^.)งLet's go

ガラッ(扉)

あ、おはよ、青ちゃん

おはよー。

黄くんは?

さっき駅に着いたって連絡あったから、もうすぐ来ると思うでー

いつもはない袋を持ったままカバンだけを自分の席に置き、ある席の周りに立っている紫くんと橙くんに近寄る

これ、もう乗せちゃっていいの?

あ、待って。黄くんが安定感あるやつ持ってくるはずだから、それの上に載せよう

オッケー

あ、赤からメッセージ入っとった

橙くんのスマホ画面には一昨日の夜に作られた5人だけのグループのトーク画面が表示されていた

なにー?なんて?

自分で見ればええやんかぁ〜……最寄りで落ち合って、いつも通りの電車に乗ったーって言っとる

じゃあまだ余裕あるね。黄くんが来たら、ぱぱっとやっちゃおう

2人はイタズラを企む子供のような笑顔を見せた

少しして、バタバタと騒がしい足音が廊下から聞こえてくる

ガラッ!!

すみません!遅くなりました……!

倒れ込むように入ってきた黄くんの手にはやっぱり、いつもは無いビニール袋があった

全然大丈夫だよ。電車のダイヤの兼ね合いもあるんだし、走ってこなくてもよかったのに

でもなんか、申し訳ないじゃないですか…

はい。これ、買ってきましたよ

黄くんが持ってきたビニール袋を見て、今度は4人全員がニヤリと笑った

続々と登校してくるクラスメートには、予め断っておいた

赤くんが教室に飛び込んできたのを合図に、僕たちはいっせいに身構える

そして彼の姿が見えた瞬間…

パンパンパン!!

………は?

クラッカーから飛び出した紙吹雪をみて、桃くんは目をまん丸にしていた

誕生日おめでとー!!

みんな

おめでとー!!
(๑´ω`ノノ゙ぱちぱちぱち✧

は……え………!?

赤、いつも俺よりあとの電車に乗るのに、珍しく時間合わせて一緒に行こうって言ったのは…?

このためですよ

桃くんが来る正確な時間が分かった方がやりやすかったので、赤に監視してもらってたんですよ!

桃ちゃん、はよ席ついてー!

…え、なにこれ

桃ちゃんバースデータワーやで!

橙くんが言う通り、桃くんの机の上にはお菓子のタワーか建っている

びっくりしたw?

……びっくりした

大成功ですね!

よかったー!

桃、さっきビックリしすぎて放心状態だったもんなーw

傍らでやに下がっていた赤くんが、桃くんの肩にぽんっと手を置いた

18歳、おめでと!

サプライズを提案したのは赤くんだった

桃くんはテスト前の一件をみんなに謝ってから、再度赤くんに謝ったらしい

赤くんはすぐ許してくれたみたいだったけど、桃くんはどこか引き目を感じていた様子だった

それを感じ取って赤くんが、桃くんの誕生日は盛大に祝おうって僕たちに持ちかけたんだ

……みんな、ありがとな。すっげーうれしい

あんまり見られない素直な桃くんにムズムズしたようで、橙くんが照れ隠しのように桃くんの肩に腕を回した

来年はもっと祝うで!再来年はさらに盛大に祝ったる!

ははっ、楽しみだわ。期待してるw

仲間に囲まれて、桃くんは幸せそう

そこに混ざって、何度もおめでとうを伝えた

桃くんが次に誕生日を祝ってもらう時、僕はもうここにはいない

だから、来年の分も再来年の分も……

これから何十年先の分のおめでとうを、こっそりと18歳の誕生日に込めたんだ

ありがとうございました

定期検診のために訪れた病院

診察はいつものように淡々と進めまれた

土曜日の診察は午前だけで、お昼をすぎた廊下に人影はない

(さっきまで晴れてたのに…雨すごいなぁ……)

窓に叩きつけられる雨を見て、梅雨が来たんだと感じる

(んー、ちょっと肌寒いな……)

持ってきた上着を取り出そうと、受付に向かう前に診察室の前の椅子にカバンをおろす

このカーディガンは昔、お姉ちゃんが買ってきてくれたものだ

貰った当時のことを思い浮かべながらカーディガンに袖を通した時、背後の扉が静かに開いた

瞬間、嫌な予感が胸をよぎった

黒木先生

青くん、ごめん。

黒木先生

やっぱりちゃんと言っておくべきだと思って

………

黒木先生

今の青くんは、いつ倒れてもおかしくないよ

黒木先生

正直……今の生活を続けるのは、もう限界だと思う

僕の意志を理解し尊重してくれていた黒木先生が、鬼気迫る様子で僕に伝える

それは……入院しろってことですか?

黒木先生

………

……嫌です。絶対に嫌です

黒木先生

青くん、気持ちは分かるけど……

だって、まだ動くから!!

つい荒らげてしまった声が、人気のない廊下に響き渡った

病院だということを思い出し、ハッとして声を潜める

確かに最近は……頭痛もめまいも浮遊感も、頻繁に感じてました

でも、まだ動きます。手も、足も……腫瘍がある頭も、ボロボロかもしれないけどちゃんと動いてます……!

僕のことを思って言ってくれてるのは分かります…でも……

(僕はまだ、諦めたくない……)

(明日の桃くんのバスケの試合だって観に行かなくちゃいけないのに)

もし道端で死ぬことになってもいいから……せめて、体の自由が利かなくなるまでは、今の生活を送らせてください

黒木先生

青くん……

僕達以外誰もいない廊下に、黒木先生の声が静かに落ちる

そう。僕達以外誰もいない

はずだった

……今の話、どういうこと……?

律……くん……

震える唇でそこに立つ彼の名前を辿ると、彼の目にじわりと涙が滲んだ

「また定期検診で来ます」と黒木先生に伝え、俯いてしまった律くんを連れてその場を離れた

受付でお会計を済ませ、待ち合いの椅子に座る

…………

…………

(……気まずいなぁ…)

(桃くんの件で、僕のことはあんまりよく思われてないだろうし…)

(なんて話せばいんだろ…)

(ていうか、律くんはどこから話聞いてたんだろ……)

カーディガンの袖を巻き込んで、膝の上で拳をつくる

グルグルと考える僕の横で、律くんが息を吸う気配がした

黒木先生に会いたくて来たんだよ

え……?

退院したけど、しばらくは病院に通わなくちゃいけなくて。

でもここ遠いから、家の近くにある病院に紹介状書いてもらったんだ

入院中、よくしてくれた黒木先生にどうしても挨拶したくて……先生の診察が終わるの待ってた

律くんの声は小さいのに、辺りに人がいないせいか、やけに響いて聞こえる

最後の患者さんの診察が終わったと思ったら、黒木先生まで廊下出てきて……

青くんって呼んだからびっくりした

…………

これだけ慕っておいて恥ずかしいけど、今日病院に来てどこの診察室にいるか確かめるまで…黒木先生が何科の先生なのか知らなかった

それを知っても、黒木先生が青くんを担当してたことは完全に忘れてた

初めは別人かと思った。けど聞こえてきたのは青くんの声で……

そこで、青くんの担当医が黒木先生だって思い出した

……そっか

聞き耳を立てるつもりはなかったけど……ごめん、全部聞いた

……うん

ねえ青くん。さっきの話、どういうこと……?

そこでようやく律くんが顔を上げる

白い頬は濡れていて、あの日、ベットの上で僕を睨みつけていた目は、もう鋭くなかった

(全部聞いてたんだ……)

(だったらもう誤魔化しようないし……)

(それに………)

僕のために涙を流してくれている彼に、この局面で嘘なんてつけなかった

……高一の時に、悪性の脳腫瘍が見つかっちゃって。その時点で結構進行してて、すぐに入院して治療始めたけど、あんまり効果はみられなくて

そんな……っ

律くんが悲鳴にも似た声をあげた

彼が泣いてくれているからか、病気を打ち明ける僕の心は、さっきと打って変わって穏やかだった

持って夏までだって、去年の冬、転院前の病院で言われた

それって……

震える声で聞く律くんに、僕は小さく頷く

そして言った

僕、もうすぐ死ぬの。先生ははっきり言わないけど、多分、夏までもたないと思う

表情に笑みさえ浮かべて

青くんのバカ!なんでそんなこと、笑って言うんだよ……!

ごめん……ごめんね青くん。俺、何も知らなくて……無神経なこと沢山言った……っ!

……そんなことないよ。僕も、律くんから桃くんとの時間奪っちゃったし

そうだ、桃……。桃は、このこと知ってるの!?

んーん。言えない、こんなこと

桃くんには……夏に転校するって嘘ついてる

何、それ……っ

便利な嘘だよねー、なんの違和感もなく教室から姿消せるんだからw

ヘラヘラと笑った僕の頬に、スラリと伸びた指が添えられた

大事なこと打ち明けてくれたのに、なんで本音隠そうとするの

………っ

病気を知った俺の前まで、無理して笑わなくなっていいじゃんか!

(……なんか、桃くんと律くんが幼なじみなの、すごく分かる気がする…)

えへへ……律くん、ありがとう

だから、笑うなって言ってんだろぉ……?

笑った僕の首に律くんが腕を回す

僕を包む優しい温もりの中で、堪えきれなくなった涙が次々と溢れた

無理して作った笑顔じゃないからいいんだよ

静かな病院のロビーで、僕をたちはわんわん声を上げて泣いた

一緒に帰っている途中、目を腫らした律くんが何かを思い出したように声を漏らした

そういえば俺、桃に告白したよ

えっ!?

目をまん丸にした僕がよほど面白かったのか、律くんはけたけた笑う

この前、勝手に青くんに電話した時に、なんでかけたんだって詰め寄られたから、思わず気持ちごと言っちゃったw

そ、それで?

ごくりと唾を飲み込んだ僕のおでこを、律くんが軽く小突く

振られたよ。ま、分かってたけどさ

僕のアパートとは逆方向の階段に1歩踏み出し、言葉に似つかわしくないほど明るい笑顔を律くんは見せる

俺じゃダメだった。あいつの気持ち動かせなかった!きっと理由なんてそんなもんだよ

そんな……

でも、青くんはわかんないよ。

未来がどうであれ、後悔しない道を選んで

また会おうね。

そう言い残して、律くんは振り返ることなく階段を上がっていった

sakura

今日はここまでで!

sakura

前より短いですね🙄

sakura

律くん実はいい人過ぎて泣いちゃいます😭

sakura

では!おつさく!

この作品はいかがでしたか?

415

コメント

3

ユーザー

勘違いだったらごめんなさいけどもしかして13話とんでる、、、?僕の画面でのバグだったらすいません!(((

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