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白猫プロジェクトメインストーリー

第8話 - 闇を操る者

2023年01月02日

#白猫プロジェクト

ﾃｯﾃｯﾃﾚｯﾃ

エレサール

ううっ……カナタ──！？

エレサール

私は、なに……を……

キャトラ

どうしよう、２人とも。
魔物に囲まれちゃってる
みたいだよ……！

アイリス

エレサールさんを
このままにしてはおけません

アイリス

カナタ、どこか、安全な所へ！

カナタ

ああ、分かってる！

アイリス

ここまで来れば……もう、大丈夫

エレサール

すま……ない……

キャトラ

いったい何があったっていうのよ。
どうしてアタシ達を
襲ってきたりしたの？

エレサール

──……分からない

カナタ

分からない？どうしてだ？

エレサール

君達と別れた後、森の奥で
奇妙な格好をした男と
出会ったのだが──

エレサール

……次の瞬間、
私の意識は深い闇の底にいた

アイリス

闇を操る者が、この島に……？

エレサール

真っ黒に染まった意識の中で
──何度も何度も叫び声を聞いていた

エレサール

白の巫女に、死を。
白の巫女にルーンを渡してはならない
、とね

エレサール

白の巫女とは──
アイリス、君のことで間違いないね？

アイリス

はい……恐らくは

キャトラ

な、なんなのよ、それ……！

エレサール

……北の遺跡のことは
ラーレッタから聞いているか？

カナタ

ああ、俺達は今そこに向かっている

エレサール

あの遺跡に眠るエルフの秘宝が、
君達の探す〈大いなるルーン〉
だとするなら──

エレサール

きっと、私を闇の中へ陥れた
あの男も、再び姿を見せることだろう

エレサール

このまま放っておく訳にはいかない。
私も遺跡まで同行させてもらうよ

カナタ

分かった。無理はするなよ

キャトラ

この雰囲気……
なんだか、アストラ島の遺跡に
似てるみたいね

カナタ

確かにな。……それに

アイリス

あの時と、同じ感じがする。
懐かしいような、とても悲しいような

キャトラ

ねぇ、見てよこれ。
すっごく大きな石像……

エレサール

島ではよく見られる形の象だが、
これほど大きいものは
この遺跡にしかない

エレサール

それくらい、古代の人々にとっては
神聖な場所だったのかもしれないな

エレサール

私も実際に内部へ入るのは初めてだ。
何が現れるか分からない、
慎重に進もう

エレサール

ここが……最深部のようだな

カナタ

うわっ、なんだこの壁面！

キャトラ

壁一面に、変な文字がビッシリ……！

アイリス

……これも……古代文字……

アイリス

〈──禁じられし運命に
手を染めた私の──〉

アイリス

〈──声無き贖罪の叫びを
永遠に刻むため──〉

アイリス

〈──ここに、大地のルーンを
封ずる──〉

アイリス

〈＊×○■！＆％＄…………〉

カナタ

うわっ！また地震だ！

エレサール

こ、こんなことが──

突如、足下の石畳がせり上がる──

エレサール

信じられない。これは……祭壇か？

キャトラ

あ、あそこのてっぺんで
光ってる宝箱って──

アイリス

大地の……ルーン？

？？？

ギャハハハハッ！！

カナタ

だ、誰だ……！？

エピタフ

ようやく追いついた……追いついた。
久しぶりですねェ、白の巫女

キャトラ

な……なんなのよ、アンタ！

エピタフ

ワタシはエピタフ

エピタフ

闇纏う影の一族、あるいは──道化

──不意に、エレサールの放った矢がエピタフを強襲する

エピタフ

おっとォ、
これは手荒いご挨拶ですねェ

エレサール

やはり姿を現したな、闇の者よ！

エピタフ

んゥ〜？

エピタフ

誰かと思えば、
あの時の間抜けなエルフ

エピタフ

助かりましたよォ、
あなたのおかげでこうして
白の巫女を探し出せたのですから

エレサール

ふざけたことを……！

エピタフ

怒るな、猛るな、所詮は遊び。
来るべき日までは
まだ時間はたっぷりとある

エピタフ

なァ、お前達。
私と、ゲームをしようじゃないか

キャトラ

……はぁ……！？

エピタフ

このォ、サイコロを……
こうしてェ……！

エレサール

貴様、いったい何を──！

エピタフ

2、か。クククッ！
良かったなァ、白の巫女

エピタフ

ではゲームを始めよう。
ルールは簡単だ

エピタフ

私の操る魔獣達から、
その大地のルーンを
守り抜いてみたまえ

エピタフ

もしお前達が負ければ──
クククッ！

エピタフ

大地のルーンは永遠に
闇に染まることだろう！

エピタフ

おやおや、中々にガンバルじゃ
ないかァ？
これはご褒美を用意しなければねェ

エピタフ

取っておきのショウを用意して、
待っているよ──

キャトラ

ななっ、何だってのよ、もう！

エレサール

まだ、あの男の気配が残っている。
……ここに長居は無用だな

エレサール

それにしても──

アイリス

これが……〈大いなるルーン〉

アイリス

不思議な感じ……
胸の奥が疼くような、
でも、とても暖かい……

エレサール

駆け出しの冒険家が見つけ出した
世紀の大発見、
と言いたいところだが──

エレサール

今は、そんなことを言っている
場合じゃないな。
君達、急いでここを脱出しよう

カナタ

ああ、そうだな

エピタフ

ギャハハハハッ！！

エピタフ

惨劇のショウへ、ようこそォ！

エレサール

そんな……馬鹿な！

エピタフ

お約束通り、
ゲームに勝ったあなた方へ
ご褒美を用意したのです

エピタフ

それではァ、ごゆるりとお楽しみを！

エピタフ

ほほゥ、こやつすら蹴散らすとは、
なかなかどうして……

エピタフ

〈彼〉もきっと、お喜びになられる
ことでしょうねぇ

エピタフ

白の巫女。また近いうち、
遊びに参りますよォ……

アイリス

……か、勝った……みたいね

カナタ

なんとかな……
それにしても、なんなんだあいつ

キャトラ

こ、怖かったぁ〜

エレサール

闇の気配が……消えた……
今度こそ、消え去ったようだな

エレサール

──村へ戻ろう。
向こうの様子も心配だ

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ﾃｯﾃｯﾃﾚｯﾃ

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