# 嘘つきな自分を 終わりにする日

3

不穏なセリフに ちらっと恐怖がよぎったけど 頷くことに迷いはなかった 。

それ以外の選択肢なんてないから 。

命がかかっているのだ 。

迷うような余地は無い 。

『 一生俺のパシリになれ 』 とかでもいい 。

とにかくSNSアカウントのことを ばらさないでくれるなら 、 もうなんでも ＿＿＿ 。

なつくんに言われたことに対して 頷くつもりだったけれど 、 思わずきょとん として 訊き返してしまった 。

なつくんが 、こさめに 一緒にして欲しい活動 ？

なんだそれ 、そんなものが この世にあるのだろうか 。

だって 、教室でのなつくんは 基本的に 人に囲まれている 。

間違いなく 、友達は多いはずだし 多分 女子からの人気も高い 。

『 なつくんってかっこいいよね 』 なんて 女子の声を前にどこかで 耳にしたことがある 。

だから 、放課後を 一緒に過ごす相手には 困るはずがないだろうし

なにかしたい活動があるのなら 友達を誘えば 、きっとすぐに 叶うはずだ 。

それなのに 、 どうして 今まで “ 一切 ” と言っていいほど 関わりのなかったぼっちのこさめに こんなことを頼んでいるのか 。

戸惑うこさめの心の声が なつくんへと届いたかのように なつくんは はっきりとした口調で 重ねた 。

本当にはっきりとした 、 芯のある声だった 。

訳が分からなかった 。

ますます戸惑いながら 、 『 あの 』 と こさめは おずおずと 訊き返してみる 。

決まっていない ？

なつくんが考えてくる ？

頭の中は 、ハテナマークてま いっぱいだったけど 、 なんにせよこさめには 断る余地がなかった 。

なつくんがなんの活動を するつもりなのだろうと 。

それが 秘密を守って貰うための 交換条件ならば こさめは 全力でそれに 参加するしかない 。

こさめの 大切な ネット という名の “ 居場所 ” を守るためなら 。

答えないこさめに 再度確認してきたなつくんに 、 こさめは慌てて 力いっぱいに 頷いておいた 。

午後の授業終わり 、 教室の前方から聞こえた来た声に こさめは思わず反応して 視線を上げてしまった 。

教卓のところにいるのは なつくんと 数学の先生で 先程の授業で回収したノートを 運んでくれるよう 、 先生がなつくんに頼んでいるようだった 。

先生の言葉に なつくんは感じよく頷いて 教卓に積まれたノートの山を 抱えていた 。

その姿は 、さっき 空き教室で見たなつくんの 冷えきった表情とは あまりにかけ離れていて こさめは思わず 、まじまじと眺めてしまう 。

ノートの山を抱えて 教室を出ていこうとする なつくんにひとりの 男子生徒が声をかける 。

それは 、なつくんとも仲がいい らんくんだった 。

顔がかっこいい 、 おまけに スポーツ万能で 勉強もできる 。

所謂 、 “ 一軍男子 ” 。

教室で楽しそうに 会話をしている様子も 何回も目にしたことがあるし 、

今みたいに 、なつくんが 先生から頼まれ事をされたときには らんくんが手伝っている 。

今もこうして 、 冗談交じりの会話をして 二人で笑っている 。

なつくんは あんな表情も見せるんだ と 、心做しか嬉しくなったのは

ここだけの話 ... ね 。 笑

やば嬉しい報告がありまして（ まさかの ！尊敬様から はーと貰いました 😭😭 え 、しかもね ？？ ほかの連載にもはーとくれたんですよ ？！ やばくないですか ... 🫠🫠 嬉しすぎてもう 叫びたい 気分です（） ありがとうございます ｯｯ ！！！（ 大声