/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
旅人
なんだこの看板は...？
⚫️⚫️にご注意
旅人
ふつう「熊に注意」とか「落石注意」だろう
旅人
「⚫️⚫️にご注意」って、肝心のところが伏せ字じゃないか
旅人
これじゃ何に注意するのかわからない
一人森で道に迷ってしまった俺は途方にくれていた
旅人というのは気楽で楽しいが、まれにこういう目に遭うときはほとほと困る。
旅人
なんにせよ
旅人
この森の中には注意しなければならないようなモノが存在する
旅人
それは分かった
旅人
熊か落石か知らないが、とかく早々に森を抜けよう
俺は得体の知れない恐怖に足を速めた。
するとしばらくして、前方に集落らしき家々が見えてきた。人が何人もいるのが遠目に分かった。
旅人
助かった！
旅人
あの集落の人に看板の意味を訊ねよう。
旅人
何に注意したらいいか分かれば怖くない
旅人
あのーすみません ...
俺は集落の手前にいた老女に声をかけた
その次の瞬間だった。
老女を含む、集落の人間全員が、いっせいに顔を上げたのだ。
旅人
あ...。
全員、両目が真っ黒にただれていた。
考えるまでもなく化け物だった。
旅人
そうか、そういうことだったのか...。
そして俺はすべてを理解した。
あの看板の意味。
⚫️⚫️とは、伏せ字なんかじゃなく、
真っ黒にただれた、こいつらの.........。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
