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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

赤葦京治

恋愛的に好きかもって聞こえた気がしたんだけど……

相川千夏

…気のせいだと思います

木兎光太郎

いや、俺も聞こえた

相川千夏

相川千夏

(どう言い訳すればいいの?!)

相川千夏

(素直に言うしか…??)

相川千夏

(いやでも、木兎さんはきっと、バレーを優先するに決まってる)

相川千夏

(告白したらダメだ)

相川千夏

思い出しちゃって…

赤葦京治

??

相川千夏

私の幼馴染を

木兎光太郎

幼馴染??

相川千夏

木兎さんみたいに、バレーに真剣でバレーを愛してた私の幼馴染を思い出して

相川千夏

恋愛的に好きだなぁって

相川千夏

(飛雄、ごめん。)

赤葦京治

そうなんだ

相川千夏

はい

木兎光太郎

じゃー俺ら部活戻るけど大丈夫か?

相川千夏

はい、私も痛み引いてきたら行きますね

相川千夏

(はぁぁぁぁ)

相川千夏

(「頼る」か)

相川千夏

(思い返してみれば、前世でも私、頼る人居なかったな)

相川千夏

(いや、いなかったんじゃなくて、作らなかったんだ)

前世

中学の時、私は幸せな日常を過ごしてた

相川千夏

まじ?wwwwww

菜々美(友達)

うんw

菜々美(友達)

やばいよねww

優衣(友達)

ヤバすぎww

菜々美(友達)

あ、千夏に頼みたいことあるんだけどさ

相川千夏

うん?

菜々美(友達)

悠真くんのLINE、くれないかな!?

優衣(友達)

え、私も私も!

相川千夏

……悠真?

菜々美(友達)

うん!千夏仲良いでしょ!

相川千夏

仲は…良いけど

菜々美(友達)

だめ??

優衣(友達)

千夏頼むよ〜

相川千夏

うん、いいよ

悠真、懐かしい響きだなぁ

私の初恋の人

でも、悠真が付き合ったのは菜々美だった

菜々美と悠真の恋のキューピットは私

頼られると断れない性格の私を菜々美が利用した

ある日、私は幸せな生活が一変する

クラスメイト

ねぇ、あの子でしょ

クラスメイト

色んな男を弄んだって言うの

クラスメイト

悠真はその1人だったんだってー

みんなが私を見て、コソコソと何かを言っていた

話しかけても無視されるか、睨まれるか、暴言を吐かれるか

確かに、男子とはよく話していた

でも、女子との方が話すし、男子で仲良いって言えるのは悠真くらいだった

この、弄んだって言う噂を流したのは、菜々美だった

相川千夏

ねぇ、なんで私が男を弄んだって根も葉もない噂流したの?!

菜々美(友達)

千夏怖いー(泣)

優衣(友達)

菜々美が悠真くんの彼女だからって、八つ当たりしないでよー

優衣(友達)

悠真くんは菜々美を選んだの〜

優衣(友達)

あんたみたいな男たらしは嫌なんだってー

相川千夏

なんで……

相川千夏

なんでよ!

相川千夏

なんでも頼み聞いてたじゃん!

相川千夏

一緒に遊んで友達だと思ってたのに、友達だと思ってたのは私だけだったの!?

悠真

千夏

相川千夏

悠真っ!

悠真

……お前さ、菜々美に近づくの辞めてくれる?

相川千夏

は、、

悠真

お前のせいで菜々美、苦しんでるんだよ

相川千夏

悠真

だから金輪際、俺たちに関わんな

相川千夏

……

相川千夏

分かった

この日からきっと、私は誰も信じられなくなった

1年後、私は高校に入学した

相川千夏

え、湊斗?

湊斗

千夏?

中学を入学する前に引っ越した、幼馴染の湊斗と再開した

湊斗

変わってねぇなお前!

相川千夏

湊斗こそ!w

湊斗

でも千夏、なんでこの高校に?

湊斗

お前の家から遠くね?

相川千夏

あ、うん

相川千夏

電車で1時間とかかかるけど、ここが良かったんだ

湊斗

へー?

高校を入学してからは、中学の時のことを忘れるくらいに楽しかった

高校2年に進級する1ヶ月くらい前

湊斗

千夏、俺ら付き合わね?

湊斗に告られた

相川千夏

え、うん

即答だった

私も湊斗の優しさに惚れていたから

でも1つ、私には欠点があった

それは「人を信じれないこと」信じれないということは、誰も頼れなかった

高校3年になって、私は湊斗と海にデートに来ていた

相川千夏

…ねぇ、湊斗

湊斗

んー?

相川千夏

私さ、湊斗が大好き

湊斗

うん、俺も大好き

相川千夏

でもね、湊斗を信じられない

湊斗

……うん、知ってる

相川千夏

え…?

湊斗

お前さぁ、人を信じられないんだろ?

湊斗

だから誰にも頼ったことがない

相川千夏

え、なんで知ってるの?

湊斗

なんとなく、勘づいてたんだ

相川千夏

そっか、ごめん

振られる。そう思った

振られる覚悟でこの話を出したんだ

湊斗

なんで謝んの?

相川千夏

え?

相川千夏

だって、私は、誰も信じられなくて、愛する湊斗でさえ、信じてあげられないんだよ?

湊斗

うん、そうだね

相川千夏

彼女に信じて貰えてないって嫌じゃん……

湊斗

別に?

湊斗

千夏は俺を信じられないんじゃなくて、みんなを信じられないってだけだろ

湊斗

しかも、両思いだし

湊斗

信じられなくても、俺は千夏を愛してるし、信じられても信じられなくても千夏は千夏

湊斗

どんな千夏でも好きだから

湊斗

正直どうでもいいかなー

相川千夏

相川千夏

……

湊斗

千夏のペースでいいよ

湊斗

俺はずっと待ってるから

相川千夏

湊斗……

湊斗

高校卒業したら、結婚しよう

相川千夏

……え、私でいいの

湊斗

もちろん

相川千夏

大好き笑

この1ヶ月後、私は転生した

相川千夏

相川千夏

(湊斗、元気にしてるかな)

相川千夏

(会ったらきっと、大好きな気持ちが溢れちゃう気がする)

相川千夏

(まあ、この世界では木兎さんと付き合うんだ!)

きっとまだ、私は人を信じられないし頼れない気がする

でも、信じられなくても、人を頼るってことをしてみたい

前世で出来なかった頼るという行為をこの世界でやってみたい

そんな私を木兎さんに好きになって貰えるように頑張ろう

転生したらそこはハイキューの世界でした?!

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コメント

6

ユーザー

みんの遅れた〜 あっ今回も最高です!

ユーザー

ええ!?

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