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この世には、異能力と呼ばれる人智を超えた力を発揮できる者がいる。
異能力を持つ者達は、ある時は化け物の類として恐れられ、ある時は神の使いとして敬われ、ある時は超能力者だとしてテレビ番組などに出てネタを暴かれるなんてことをされていた。
しかし、それも今は昔の話だ。
この日本は、世界で3番目に異能力持ちが多い。 その数なんと国民の97パーセントだ。
人数換算は出来ない。 計算すんのめんどいから。
そして、俺は異能力の正確なコントロールを出来るようにするために学園に通っている。
獅子堂
獅子堂
獅子堂
この沈黙の境界線というのはなかなかレアな能力だ。
一般的に異能力は、空中浮遊や透明化など、自分に関する効果を持った能力が多い。
獅子堂
日本には攻撃系の異能力を有する人間がすごく少なく、 国民全体の1パーセントほどしかいない。
獅子堂
獅子堂
獅子堂
てなわけで!今絶賛俺っち上級生たちに囲まれておりマース。
上級生壱
上級生弐
上級生参
獅子堂
上級生壱
上級生弐
上級生参
獅子堂
俺は考えた。考えに考え抜いた!
そして決めた! 能力を使おうと!
獅子堂
俺はそういうと近くにあった階段の1番上まで全速力で走った。
上級生壱
上級生弐
上級生参
獅子堂
上級生壱
上級生弐
上級生たちが俺を殴ろうと階段の1段目に足をかけた…その時!
獅子堂
俺は能力を発動した。
その瞬間、階段の周りを取り巻く空気がドス黒いものに変わった。
上級生弐
上級生壱
上級生参
上級生が拳を震わせながらそう言ってきた。
獅子堂
上級生弐
上級生壱
上級生参
ふふふ、怖気付いたか…。
獅子堂
俺は煽りに煽る。 さすがに能力を発動した以上、こちらにアイツらが来ようとすることは無いだろう。
だが…
上級生壱
上級生は俺の予想とは逆に階段を登る気のようだ。
獅子堂
だが、俺は能力を発動している! 発動している以上、どちらにせよあちらが俺に勝てる確率は20パーセント! 貴様らは俺には勝てん!
上級生壱
上級生は叫びながら階段にもう一歩踏み出した…、その時だ。
ゴヅン
鈍い音がした。
上級生が、階段の角にスネをぶつけたのだ。
上級生壱
凄まじい叫び声が校舎内に響き渡る。
そう、何を隠そう俺の『沈黙の境界線(サイレント・ライン)』の能力!
それは!
上級生参
獅子堂
獅子堂
その後、俺は病院送りとなった。
上級生の能力は浮遊だったから、階段を踏まずに移動できたため、俺の能力の一切が意味の無いものだったからだ。
おしまい