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【五条悟SIDE】

五条悟

おっ!おつかれー

夏油傑

やあ悟、さっきぶり

家入硝子

五条が居酒屋誘うなんて珍しいな

五条悟

まあ僕は呑まないけどね

家入硝子

おまえ下戸だもんな

夏油傑、呪術師の中で四人しかいない最高等級である特級呪術師の一人。

家入硝子、反転術式で他人を治癒できる数少ない呪術師でかなり重宝されている人物。

そしてこの二人は優秀な呪術師であると共に僕の同期でもある。

五条悟

まあとりあえず座りなよ

そんな多忙な二人を呼んだのは他でもない、ある報告をしにきたのだ。

二人が席に座ったことを確認し、僕は大きく口を開いた。

五条悟

僕結婚を前提にお付き合いすることになりました!!

家入硝子

は?マジ?

夏油傑

あぁ、あの子か。ククッ

家入硝子

あのクズな五条が?見た目だけが取り柄の女を取っかえ引っ変えしてるあの五条が?

夏油傑

硝子、多分悟はその純粋無垢な女の子を金とピー(自主規制)でピー(自主規…)し、挙げ句の果てにはピー(自主…)までしたんだ…私にはわかる。───同じクズの血を引くものだからね。

家入硝子

よし五条、その子の連絡先教えろ。何かあってからじゃ危ない

夏油傑

私もその通りだと思うよ。悟に何かされたらすぐに私の部屋に来なさいと伝えなければ

五条悟

おまえらは僕のことをなんだと思ってるんだ…?

五条悟

あと傑、茈されたくなかったらそのスマホしまえ

家入硝子

まあていうのも冗談で。早く話せよ

その言葉を待ってました!と言わんばかりの表情をし五条は口を開く。

一宮紅葉

お初にお目にかかります、一宮紅葉です。今年で十になります…

五条悟

は?ガキじゃん

高校一年の春。我ながら最低な出会いだと思う。

いつもお見合いなんてすっぽかす俺に親父が『この日だけは絶対に行け』なんて言うから来てみたら…

いや10って。小学生だろワンチャン俺捕まるぞ。

五条悟

あーダル…

一宮紅葉

ひっ……

まあそこからも当然だが話は合わないわ接し方が分からないわで、過去一しんどいお見合いになった。

最終的にプルプルと震えて今にも泣きそうなガキを放っておくこともできず、

さっき頼んだ俺の高級プリンをあげざるを得なくなった。

一宮紅葉

あ、ありがとう…ございます

控えめに言ってきたが目はキラキラと輝いていた。この時初めて、

『子供って可愛いな』と思った。いや犯罪的な意味じゃなく。

お見合いが終わったあと俺は親父に『あんなガキとどうこうなれとかナメてんの?』と言った。

『子供と言っても御三家に次ぐ名家の一人娘だ。家柄としても能力としても申し分ないだろう』

返ってきたのは汚い大人の言葉だった。

『ああアイツも俺と同じで外側だけしか見られてねえんだろうな』

少しの哀れみと、大半の『これでもう見合いしなくてよくね?』という気持ちで形だけのお付き合いを始めるのだった。

数年前に婚約解消した五条悟からプロポーズされる話

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