東方月華録 ご本人様には既に承諾済み

村の中

ボソッと呟くと結月ちゃんが「だな､色々話に齟齬があるぞ」と後ろから喋りかけてきた

なぜそう思ったのか…1つ、地蔵の事を知らなかった 自分が住んているところだ、大抵の人は「ここにはこれがある」と、分かるからだ 2つ、村ができて少ししたら現れた…これは怪異が内側にしか居れなかった証拠…

外に出られたなら他のところでも少なからず見ただろう…しかし、それがない…外に出られず結界内に居た…他にもいろいろあるが長いためカットだ

ﾎﾟ…ﾎﾟﾎﾟｯ

ﾎﾟ…ﾎﾟﾎﾟｯ……

ﾎﾟｯ…ﾎﾟﾎﾟｯ…ﾎﾟ…

突然「後ろ」と叫ばれ視界を後ろに向けるとそこにはめちゃくちゃデカい女…見た目は白いワンピースに白い帽子

女）ポっ…ぼポ？ﾎﾟﾎﾟｯﾎﾟﾎﾞﾎﾞ

女）ボポポ？

そこからは話が早かった

突然女が私達に襲いかかってきたのだ

指示を出している間にも女は鋭い爪で私に襲いかかってくる

黒雪達に襲わないのは少し不思議だ…後で食い殺すつもりか？そんなことはどうでもいい…今は目の前にいるこいつを引きつけるしか方法は無い

フィジカル、戦闘技術…ただの土地神なんて強さじゃない…簡潔に言おう…これはマジで死ぬ

女）ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ…ﾎﾟﾎﾟｯ？ポポポポ！！

ほんの少しだけ油断した隙に突然目の前…心臓の目の前には太刀があった

私の背中には外壁…それに反応する速度を間違えた…対応しきれない…そう思った時刃を止めるように一つの手が現れた

ｸﾞｻｯ

雷斗は手を抑えて地面に座り込んだ

女）！！

だがしかし…このままでは私たち全員仲良くお陀仏なのは目に見える…

そんなことを話していると女が何故か…地蔵を越してこちらに走って来た

女の体をしばりつけ地面におさえつける

2人は村を囲うように別れて走り始めた

結月ちゃんも私のお手伝いをするために術を発動

しばらく硬直状態が続いていると誰かが私の肩を触った

そう言って抱き締めている私の頭を優しく撫でてくる

札を挟み【我が帰路、人々が待つ地へ】と唱えると転移が開始し気付けば私の部屋にいた

この日はお風呂に入った後後輩ちゃん達と一緒にご飯を食べに向かった