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続き気になります。
感動すぎる、思い出せてよかった!ないくんがちゃんと契約守って帰ってきたの偉すぎ! 神作ありがとうございます! 続き楽しみにしてます!
主
主
ー任務決行当日ー
ブーブー
桃
アラームがなってしまった
相変わらずの昼夜逆転生活のせいで現在時刻0:30
桃
今日は任務終わりのりうらに俺が会いに行くっていうカップルみたいな任務だ
でもここで会っておかないともう会えない気がした
桃
また会えば銃で殺されるんじゃないかとかそんな不安が頭を過ぎる
りうらが俺にそんなことするわけないのに
桃
大丈夫だ俺
もう怖くない
トコトコトコ
桃
またあの幹部2人との任務に当たらされている2人には少し同情する
でもそれも俺とりうらを2人にさせる気遣いだったのだろう
桃
俺はそう思いながら起きたばかりの髪を結び直す
それは決意でもある
今日で終わらせる
りうらが俺に隠してることを全て吐いてもらう
桃
ピコン
桃
ー青連絡ー
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
青
青
青
桃
桃
青
青
桃
俺は壱番街に向かった
ー壱番街ー
ー赤視点ー
赤
俺は重い体を無理やり動かし任務へと向かっている
ほんとは外に出たくなかった
でもこの街のためには仕方がなかった
赤
ふと呼んでしまう彼の名前
1週間前にあった事件から会っていない
というか会いたくなかった
またあの身体を傷つけてしまう気がして
それならもう会わない方がいい
赤
ー廃工場ー
コッコッコッ...
赤
ま、影にいるのは分かってるけど
赤
バキューン
赤
mob1
赤
早く終わらせたいな
これが終わったら当分の任務は出ないでおこう
mob1
ドン
赤
mob1
mob1
赤
赤
この人数...館の時と同じぐらいの量だ
このぐらいなら1人で容易い
赤
赤
mob1
ウォー"ーーーー!
赤
赤
もう会えないんだ
消えちゃいたいな
バキューンドドドド
ー廃工場内ー
赤
やっと終わった軽く15分はずっと動いてた
全身血まみれだし早く風呂入りたいな
赤
ないくん
ないくん
ないくん
赤
赤
さっきから闘っていた時もずっと"ないくん"
もう傷つけてしまったのに
もう触れない、話せない
"俺が許さない"
赤
赤
そういえば攻撃カスって肩から血出てるんだった
敵の血で分かんなかった
あーイタイナ
ドン
俺は壁に寄りかかって肩をずっと抑えて痛みに耐えていた
赤
赤
ズリズリ
あーあーとうとう座っちゃった
これ、帰れるかな
まろかあにき...呼ぼうかな
いや今は
赤
コッコッコッ
桃
赤
あれ?ないくんだ
どうしてここにいるの
ついに幻覚まで見えるようになっちゃったのかな
桃
赤
走馬灯?
いやこの甘い声...俺を呼ぶ声
赤
でも君は俺と話しちゃダメなんだ
俺と触れ合ったり関わったりするのはもうダメなんだ
赤
赤
本心じゃない、君を傷つけないために
俺は嘘をつき続ける
桃
桃
赤
そんな甘い声で囁かれたらほんとに
俺の本音が出ちゃうんだ
赤
大丈夫
手当だけしてもらおう
どうせ最後なんだ
最後ぐらい触れたいよ
桃
赤
あーやっぱり俺ダメかも
離したくないよ
"また"離れちゃうでしょ?
桃
桃
赤
桃
赤
ずっとこんな会話でいい
これでいいんだ
桃
桃
赤
桃
赤
闘ってる時もずっとないくんのこと考えてたからだろうな
ないくんの事考えてたらいつも時間経つの遅いからそのせいか
赤
桃
赤
終わっちゃった
りうらの体にないくんが触れてる時間が
桃
桃
赤
やっぱり聞きたいよね
桃
桃
赤
ないくんは嘘なんてまともにつけやしない
なんも聞かないって言ってた時も心の底ではすごく気になってた
ないくんなら許せちゃうのが罪だよね
赤
赤
桃
赤
桃
赤
言ったろここで終わりにするって
赤
桃
赤
赤
赤
赤
赤
赤
思い出す覚悟はある?
桃
正直自分でも意地悪だと思った
でもこうでもしないときっとないくんは離れてくれない
きっとりうらを気にかける
それも嬉しいけどね
でもそれ以上にないくんには幸せになって欲しい
俺の事なんて忘れて
"契約"っていう呪いを忘れて
桃
赤
桃
桃
赤
桃
彼は真剣に俺の汚れた瞳をじっと見つめる
アハハッこれには負けちゃうな
赤
赤
赤
桃
スッ…
ないくんが俺の隣に座った
俺の左手をないくんは両手で握っている
そしてまた目を合わせる
桃
赤
ー十数年前ー
現代赤
赤(幼少期)
これは俺が君と出会った時の話
赤(幼少期)
俺の父親はこの街の幹部で十分に信頼を置かれている人で俺を後継者にしたがっていた
赤(幼少期)
当時っていうか今も父親は尊敬してる人
家ではみんなには見せない顔で俺と母さんを守ってくれていた
でもその時事件は起こってしまった
俺が家に帰ろうと歩いていた時にちょうど
ほんとに酷だと思ったよ
バキューンドドドド
赤(幼少期)
タッタッタッ
俺は音が聞こえた瞬間本能で走った
タッタッタッ
赤(幼少期)
赤(幼少期)
mob1
赤(幼少期)
そう俺は
自分の父親が銃殺されてる現場を見てしまった
赤(幼少期)
赤(幼少期)
mob1
でもこの時の俺は無力で
赤(幼少期)
見ているだけで何も出来なくて
ただ泣いていた
赤(幼少期)
その時だった
ドドドド
mob1
赤(幼少期)
俺が見ていたものがどんどん赤色に染まっていった
バキューン
赤(幼少期)
フイッ
俺は後ろを見た
そこには
桃(幼少期)
綺麗な桃色の髪をした少年がいて
俺が泣いていたことを心配していた
桃(幼少期)
赤(幼少期)
俺は感情のあまり泣いてしまった
桃色の少年は俺を抱くようにして俺を安心させようとしてくれたのだろう
桃(幼少期)
桃(幼少期)
それがないくんだった
-桃宅-
ガバッ
赤(幼少期)
桃(幼少期)
そこから俺は泣き疲れたのか知らない家のベットの上にいて
桃(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
家にいたないくんは外のないくんとは別人で
笑顔が可愛い人で、優しい人物だった
でもその衝撃以上に
赤(幼少期)
父か目の前で亡くなったことの方が辛かった
あの時はまだ小さくて親が死ぬなんて考えてなかったから
桃(幼少期)
ナデナデ(頭
赤(幼少期)
桃(幼少期)
ギュー(抱
赤(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
絶対に許さない
そこから俺は頻繁にないくんの家にお邪魔するようになった
あの後家に帰った時母親も泣いていたけれどケジメを付けたようで普通の家庭として過ごしていた
俺も少し吹っ切れていた
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃母
赤(幼少期)
桃父
桃父
赤(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
ギャーギャーギャー
ないくんの両親からも迎えてもらってすごく楽しい生活を送っていたよ
さすがにないくんぱぱの幹部様を見たらお父さんのことを思い出してしまうけど
それでも毎日が楽しかった
-数ヶ月後-
俺は数年後もないくんとずっと仲良くしていて1週間に会わない日はなかった
でもある日の公園でのことだった
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
その時のないくんの様子はおかしくていつものニコニコ笑顔のないくんじゃなかった
でもその時俺は気にしてなかった
赤(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
トコトコ
桃(幼少期)
赤(幼少期)
そのベンチで2人で座っていた時のないくんの顔は
悲しそうな顔をしていた
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
ないくんは確実に何かと葛藤していた
だから俺は踏み切ったんだ
赤(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
俺は葛藤してるないくんを救おうとした
だって俺がないくんに抱いている感情は明らかに他の人に抱いている感情と違うかったから
桃(幼少期)
赤(幼少期)
ないくんから話してもいい?っと聞かれた時とても嬉しかったのを覚えてる
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
りうらのお父さんとないくんのお父さんは仲が良かったのかとここで初めて知った
お父さんのことで心配するないくんはとても心が広いなと思ったよ
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
その時ないくんは心のどこかに寂しさを感じていたんだろう
だから俺は
赤(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
桃(幼少期)
赤(幼少期)
りうらはないくんのこういうところに惚れたんだろうな
心做しかないくんの顔も赤かった気がする
桃(幼少期)
赤(幼少期)
桃(幼少期)
そうやってないくんは俺と遊ぶ日が増えて2人でいる時間が増えた
それだけで幸せだった
そしてことが起こった
-数年後-
カッカッカッ
赤
数年後、俺はないくんのお父さんである幹部様に鍛えられ時期零番街の幹部候補に上り詰めた
ないくんとは大きくなっても仲が良くて2人で任務に行くぐらいだ
ドドドド
赤
赤
そして俺の年齢になると契約というものを誰かとしないといけない
だいたいの者は親族とするが稀に愛する人と契約を交わすものもいるのだとか
赤
赤
赤
ほんとに契約のことを考えるほどないくんのこと思ってたんだよ?笑
気づかないないくんもないくんだったよォ...
そう思っていた時ポケットに入ってあった携帯が鳴った
それにはないくんからの連絡だった
赤
赤
その時の内容は今でも覚えてる
あの時直ぐに走り出していたら助かったのかなとか思ってる
-電話-
赤
桃
赤
赤
桃
桃
赤
赤
桃
桃
桃
赤
赤
桃
桃
赤
桃
桃
赤
ブチッ
ツーツーツー
赤
赤
赤
赤
俺は脳内で最悪の結末を予想してしまった
ないくんが隣にいない自分
俺ずっと泣いてるだろうなと呑気なことだよ
ないくんの声色的に嘘では無い
誰かに言わされてる?
でもそんな弱いないくんじゃないこと知ってた
赤
タッタッタ
-夕時-
タッタッタ
赤
俺は任務の後できるだけ全力でないくんの家へ向かった
来る途中零番街の幹部や部下達が街を歩いてるのを見た
何か関係あるとかないとかはそっちのけでないくんを見つけるのに必死だった
赤
ぴんぽーん
・・・
数秒待って聞こえないいつもの声
なんなら家族も居ないみたいだ
赤
ピンポーン
そこから2回位押したけど結果は同じで
声は聞こえなかった
赤
-25時-
タッタッタ
赤
夕方からずっと探し続けているけど一向に見つからない愛しい人
毎日見ていた顔、声
何もかもが見当たらない
赤
・・・
俺は必死にあの人を叫んだ
でも返ってくることはなく泣きそうになっていた
その時だ
バキューン
赤
明らかに銃声
嫌な予感がした
でもその音は遠くの方から聞こえてきた
バキューン
2発目
1発目と2発目に間隔があった
赤
タッタッタ
タッタッタ
俺はまた全力疾走して銃声の跡を辿った
赤
辺りには誰も居なかった
銃声が聞こえた場所はここじゃない?
でもだとしたらここら辺だ
赤
そう俺が名前を叫ぼうとした
その時だ
桃
赤
赤
そこには服に血が着いていて息をゼェゼェ吐いているないくんの姿があった
赤
桃
ないくんは笑わなかった
ずっと暗い表情で今にも泣きそうだった
赤
赤
桃
その時の表情は今でも忘れない
目を大きく見開いて泣きそうで辛そうで
死にたいって思ってる時の顔
赤
桃
桃
赤
ギュッ
桃
赤
桃
今まで我慢していたものが出たのかその場で泣き崩れた
俺の背中に手を回してそれは必死に
赤
赤
桃
赤
桃
桃
赤
一瞬何を言っているのか分からなかった
この街から出る?
出られる訳が無い
俺でさえも出口を知らない
赤
桃
赤
桃
ないくんは謝り続けた
俺にずっと
この街から出ることを
赤
赤
桃
赤
桃
赤
赤
桃
そこからないくんは辛そうに語った
この街から1家逃亡を起こしたこと
幹部様もないくんままも誰か分からないけど銃殺されたと
赤
俺は唖然とした
でもないくんは話し続けた
桃
桃
桃
桃
赤
桃
桃
赤
桃
赤
桃
桃
赤
桃
桃
桃
赤
桃
桃
赤
桃
赤
桃
桃
桃
桃
赤
桃
赤
桃
桃
赤
「契約するよ。」
「これから先俺がこの街に帰ってくるまでここにいて。」
「絶対に帰ってくるから」
「りうら寝ちゃったか」
「ありがとう。バイバイ。」
「大好きだよ。」
-ロジウラ-
ガバッ
赤
そして契約してる時に眠らされたみたいで俺は寝てしまっていた
そこにないくんは居なかった
赤
俺はそこから泣き崩れてたね
でもちゃんと契約を終えたことだけは分かる
内容も分かるけど
頭からないくん姿や声、顔が消えてしまった
名前だけは残ってるのに
赤
赤
赤
そこから彼の存在が俺の中から消えてしまった気がした
ないこという名前を残して
-現在-
赤
赤
赤
赤
桃
赤
-桃視点-
桃
りうらの話を聞いている途中に頭が痛くなった
今までにない頭痛が俺を襲ってきた
桃
赤
桃
ギュッ
赤
桃
赤
赤
桃
赤
赤
赤
桃
何をするかと思った
後ちょっとで今までりうらが話したことを、思い出せそうなのに出てこない
りうらは俺の顔に近づいておでこをくっつけた
桃
赤
俺が照れているその時
急に今までの記憶が流れてきた
桃
赤
りうらは俺の頭を決して離さない
桃
その時
昔の俺が流れてきた
桃
桃
赤
桃
桃
赤
桃
桃
赤
桃
赤
桃
主
主
主
主
主
主
主
主