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そらちゃの投稿きたー!!! 最後でタイトル回収されてうおー!ってなったしおまけのおかげで説教の理由も判明してスッキリでございます(*´˘`*)
お久しぶりです!神作&桃赤補給ありがとうございます!まじ最高でした 因みに連載の方も投稿予定あったり…?((殴
かくれんぼ ーかくれんぼ
赤元嫌われ 桃赤 兄弟パロ
靴を脱いで
廊下から
リビングに繋がるドアを開ける。
一番に目に入ったのは
普段穏やかな長男と末っ子が
何時にない雰囲気で対面している様子。
余程の何かがあったのか
感情の起伏が小さい末っ子も
今回ばかりは号泣で
感情だだ漏れ。
赤
珍しい事もあるもんだ、
無責任に横目で眺め乍
手に提げた袋から
先程買ってきたばかりの袋を取り出し
その後
キッチンに行き、
マグカップを手に取る。
喧嘩か説教か。
どちらにせよ膠着状態の様で
二人共無言の儘
只管啜り泣く声だけが聞こえる。
赤にした仕打ちの事もあるし
紫にぃが赤に怒ることは滅多にない。
多分説教だろうな…
泣くまで怒られるとか何したんだ一体
紫にぃがここまで言うなんて
何年ぶりだろうか、
どこか冷静に
過去の記憶を辿っている内に
お湯の湧いたサインで
電子ケトルが軽い音を鳴らす。
静かにピリつく空気が何だか気まづくて
なるべく音を立てないように
コーヒーの粉とお湯を混ぜる。
本来なら部屋に行きたい所だけど
この後の展開も気になるし…と
漫画とマグカップを手に
ソファに座り
取り敢えずページを開いてみる。
けど案の定、
喧嘩の方が気になって
数週間前から楽しみにしていた内容も
文字が右から左に抜けていく。
結局、読むのを諦めて
数ページ目で手を止め
聞き耳を立てるのに集中する。
紫
紫
赤
紫
赤
いつの間にか泣き止んで
しっかりと言い返してる様子を見るに
赤にとって心配とかそういうのは
昔の影響もあって
かなりの地雷なんだろう。
俺も気を付けよ、
弟特有の要領の良さを発揮し詰、
手に持ったマグカップを机に置いて
会話の続きに聞き入った。
赤
耳を塞ぎたくなる位の音を立て、
壊れそうな勢いでドアが閉まる。
その後、
玄関のドアも閉まる音が聞こえたから
多分外に出たんだと思う。
あれから30分程
やり取りが続いていたし
痺れを切らしたんだろう。
紫にぃも未だ怒っている様だし
これは夜になって帰ってこなかったら、
てか多分夜になっても帰ってこないから
俺が探しに行くしかないよな…
一つ溜息を吐いて
先程止めた手を動かし
ページを捲る。
口に運んだコーヒーは
略常温な位温くなっていた。
桃
橙
橙
桃
漫画に集中して
完全に忘れてた。
慌ててスマホを手に取ると
チラッと見えた時刻は20時。
高校生相手に過保護だとは思い詰も
高校生以前に赤なので
上着を羽織り
靴を履いて外に出る。
いくら暑い日が続いているとはいえ
流石に10月下旬ともなると
夜になれば普通に寒い。
上着の裾を掴み乍
大体居場所は見当が付いている為
迷いもなく薄暗い道を歩いていく。
入り組んだ道を少し歩いて
広めの空き地に出る。
見渡してみると
案の定
端の方に座り込んでスマホを触る
赤が目に入る。
桃
肩を軽く掴んで
声を掛けると
僅かに肩が震えて
目が合う。
赤
赤
桃
赤
見つけられたのが嫌だったのか
不満気な顔を向けてくるのも
昔から変わらない。
桃
赤
桃
赤
そう言い乍
立ち上がり、汚れたズボンの土を叩く。
お下がりの制服は
汚れたからか
余計色褪せて見える。
桃
赤
赤
桃
赤
桃
赤
桃
かくれんぼ ーかくれんぼ
色々バタバタしてました
お久しぶりです