別世界との決別

俺は意を決して姿を現す事にした

十数メートル離れていても背筋を伝うほどの殺気と気配に街中にも関わらず大声で叫ぶ

挑発を言い終わる前に、既に奴の刀はフクロウの右手を切り落としていた

※別カピは現在笠を被っています

眩い光が冬弥達を包む

和倉が圧をかけるように変身し、上辺だけの礼儀を交わす

男が笠を取ると同時に名を名乗る

カピバラ

一瞬の動揺の隙に、俺の後ろにカピバラ？は回り込んでいた

目と鼻の先に通り抜ける刀を、俺は恐怖の顔さえうかべ見つめていた

油断している隙に一振で龍馬を打ち上げる

呑気に空で腹を晒す龍馬に蹴りを入れ撃ち落とす

龍馬を龍蓮で切りつけ、勢いで地面にクレーターが空いた

この分なら流石に龍馬も死んだと思ったが…

奴は高速で飛び、俺の飛び掛りを躱していた

龍蓮から赤黒く染まった龍馬の血が流れる

突き刺さった龍蓮を引き抜くと同時に龍馬の身体は真っ二つに切り離された

静かに、冷徹に話すその鬼の目には、友を侮辱された怒りと、目の前の残骸への強い想いによる炎が灯っていた

彼の呼び掛けひとつに応えるかのように、大地は揺れ、空は割れ、空の切れ間から黒くギラついた鋭く、丸太のように太い金棒が現れた

その言葉に呼応し、突如として異空間から龍蓮とはまるで対になっているかのような眩く、光り輝く刀が姿を現す

・特定の人物には神器等特別な武器が与えられている？ ・別カピは刀の扱いについてはこの世界のカピバラより長けている ・長年あっていなかったことからカピバラは一部仲間の武器、能力を忘れている可能性がある