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lrn

今日、俺早く帰るから。

lrn

引き継ぎ頼んだ。

mod

えっー!?聞いてないよぉ

lrn

こないだの対価ってことで

mod

んー…はいはい、わかったよぉ

今日は何があっても 早く帰らないと行けない日だ。

lrn

じゃ、よろしく。

任務は任せたし、 後は帰る時間までやる事を 終わらせるだけ。

lrn

やるかぁ…

そう、パソコンに向かい、 報告書をまとめる。

カタカタカタカタカタ

ふと時計を見ると、時間が迫っていた。

lrn

おわったぁー!

あまり得意ではない作業に疲れが出る。

急いで片付けをし、外に出る。

いつもとは少し早い電車に乗り、 「この時間、結構人がいるな、」 とか思いながら、 着くのを楽しみにする。

そう。 その時だった。

「 えー、ただいま人身事故が 発生いたしました。 お急ぎのお客様には ご迷惑をお掛けしますこと、 運行再開は30分後を 予定しております。 発車までしばらくお待ち下さい。 」

そんなアナウンスが流れ、 電車が止まる。

周りはガヤガヤとし、 一時騒然とする。

lrn

30分…?

時計を見る。

ここで再開まで30分。 そこから動き出して駅に着くまで5分。 竜冥寵 まで電車を降りて10分。 再開が遅れる可能性もある。

到底間に合わない。

lrn

っ!こんなときに…なんで!

だが、この場ですぐに 降りて行くわけにもいかず、 30分が過ぎた。

そして予定通りに運行再開したが、 誕生日会はとっくに終わったであろう 時間だった。

lrn

ハアッハアッハアッ

電車を降りてすぐさま走った。

lrn

ハアッハアッハアッ…ッ!!

もう遅い、なんて考えたくなかった。

lrn

ゲホッゲホッ…ハアッハアッ

あの店の看板が見えてきた。

いつもはゴテゴテしていて、 目に入れたくもなかったが 今となっては懐かしみがある。

ゆり

おにいちゃーん!!

lrn

ハア、ハア、

声がした。

店の脇に人影が見える。

紅鷹

ろ、ローレンさん、?

どうしても会いたかった人の 姿も見える。

別に最初は 目に留まるだけの人だったのに。

長い、あの黒髪と瞳が 綺麗なだけだったのに。

ほんとたまたま 顔を合わせることがあっただけなのに。

誕生日を知って、 せっかくだからってプレゼント買って、 渡してもらおうと思ったけど

自分から渡したくなっちゃって。

渡した時の彼女の顔が見たくって。

けど、ちょっと無愛想なとこがあって。 そこが可愛くって。 そんな彼女が好きだと思った。

√深裏

今、うわっ √深裏 かよって
思いましたよね?

√深裏

ここで切るなって気持ち、
わからないわけではない。

√深裏

ならやるなって話です(笑)

花魁じゃない女に。

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