ユキの初恋の相手を聞いた瞬間に
頭が真っ白になったのが分かった
まさか2人が出会っていたなんて。
でも…
ユキから聞いた話だと
ただユキが一方的に見ていただけみたいだし…
大丈夫だよね…?
琉斗
前向きに応援なんて
琉斗
みんなには黙ってるけど
俺は中学の時、1度だけ
こえと会話をした
本当に、1度だけだけど…
放課後、1人で帰ろうとしていた俺の前に
重そうなダンボールを抱えたこえが現れた
悠鈴
こえ
こえ
悠鈴
そんなこえの抱えるダンボールは今にも落ちてしまいそうで
さすがに声をかけようと思った時だった
女子生徒
女子生徒
前方から話しながら歩いてくる女子生徒が2人
その2人はまるでこえが見えていないかのように
ドンッ
こえ
ドサドサドサッ
ぶつかり、そのまま去っていった
悠鈴
こえ
悠鈴
こえ
俺は、飛び出してしまったダンボールの中身を咄嗟に拾い集めた
こえ
悠鈴
こえ
気まずそうに視線を下げた彼女の膝には
ダンボールが当たってしまったのか
切り傷ができていた
悠鈴
悠鈴
悠鈴
こえ
こえ
悠鈴
こえ
悠鈴
こえ
そう言って彼女は…
こえは荷物を持ってどこかに行ってしまった
悠鈴
悠鈴
強くて真面目で
自分が頼まれたからと最後までやろうとする責任感
そんな所にきっと
俺は惹かれていったんだろうな
結局あれ以来
こえとは関わる機会なんてなく
あっさり卒業しちゃったけど
悠鈴
でも…
こえが覚えているわけないか
悠鈴
そんなの漫画の中だけか
帰り道
璃清
琉斗
璃清
璃清
琉斗
璃清
璃清
璃清
琉斗
璃清
璃清
琉斗
琉斗
琉斗
璃清
璃清
璃清
琉斗
璃清
琉斗
璃清
璃清
璃清
琉斗
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