宮舘side
結局起きたのは、阿部と俺だけだった。
阿部ちゃん
舘さま
バスで二人きりのとき、阿部がさり気なくつぶやいた。
今まで【鈍感】って言われる機会がなかったから、正直戸惑った。
阿部ちゃん
舘さま
結局阿部は、完璧な人間は面白くないからね。と不敵に微笑むだけで教えてはくれなかった。
その最年少らしからぬ微笑みは、どこか百合に似ていると思った。
阿部ちゃん
舘さま
気になったけど、そう思い、自分で解決させた。
帰りのバスでもう一回聞いてみよう。
舘さま
阿部ちゃん
これ見て、翔太が少しでも意識してくれないかな、なんて考える。
その後も、翔太が起きることを少しだけ期待して後ろを見続けた。
だけど、いっこうに来る気配はなかった。
阿部ちゃん
舘さま
舘さま
翔太が来ない寂しさを悟られないようにするために、冗談っぽく言った。
阿部は笑ってたけど、それがわかっていたようだ。
阿部ちゃん
帰りのバスでも、阿部はニコニコしているだけで、決して【鈍感】といった理由を教えてくれなかった。
旅館に帰って、みんなを起こして撮影が終わった。
さっくん
旅館で寝たからか、テンションが高い佐久間。
佐久間は阿部の方に頭を乗せ、阿部はそんな佐久間を支えにしてうとうとしている。
ふっか
阿部ちゃん
眠そうにしながらいたずらっぽく阿部の可愛さに、照、佐久間、ふっかが逆らうことなどできるはずがなかった。
翔太以外の、満場一致により、毎年やっている新年会の準備は、起きられなかった組に任せることになった。
ただ翔太は、俺の肩に寄りかかって寝ている 。
阿部ちゃん
策士だ。
この時、 阿部が満足気に微笑んでいたのを、俺だけは見逃さなかった。
❤ジャニーズLOVE❤
❤ジャニーズLOVE❤
❤ジャニーズLOVE❤
❤ジャニーズLOVE❤
❤ジャニーズLOVE❤