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涼夏
男
男
涼夏
男
パシッ
涼夏
男
涼夏
男
男
男
男
男
男
男
男
涼夏
義母
義母
涼夏
義母
涼夏
義母
義母
義母
涼夏
私に実の母親はいない
幼稚園生の頃
母
涼夏(幼少期)
夫
母
幸せな家庭で育ったと思う。
自分でも自覚している程に。
ちょっとした事で褒めてもらえる。ご褒美が貰える。
でも、私は満たされなかった。
それに本格的に気がついたのは、7歳の頃だった。
先生
先生
動画は、戦争で家族を失ってしまう…という内容。
その内容に心が抉られたのだろう。クラスメート達は皆泣いていた。
ワークシートの感想欄は当然、「家族が亡くなるのは嫌だ」「戦争はいけないこと」などを書く人がほとんどであった。
先生
先生
たった1人、私だけが空欄だった。
涼夏(幼少期)
涼夏(幼少期)
「人は好きな人がいなくなってしまうと悲しいと感じるのが普通」
そう言われたから、次からはみんなと同じように泣くようにした。
誰かが泣いていたら慰めた。
いつもニコニコして、優しく接するようにした。
女子
涼夏(幼少期)
そうしたら、少し友達が増えた。
でも、それは感情を理解しただけであって、感じることはなかった。
私はまだ満たされない。
「どこか欠落している」と自覚した。
母
涼夏(幼少期)
母
母
涼夏(幼少期)
母
母
涼夏(幼少期)
涼夏(幼少期)
涼夏(幼少期)
涼夏(幼少期)
人が死ぬところを見たかった。
もし家族が死んだら、自分に何か感情が芽生えるかもと思った。
涼夏(幼少期)
涼夏(幼少期)
数日間、計画を練った。
最終的には、寝込みをナイフで刺殺することになった。
母
夫
グサッ
涼夏(幼少期)
母
夫
実行中、心拍は乱れなかった。震えもしなかった。
血液の跡も、叫び声も、ただの“音と色”でしかなかった。
涼夏(幼少期)
涼夏(幼少期)
「やっぱり泣いてない」
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