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1件
いさぎ
静かな部屋の中
潔はきんつばを嬉しそうに食べて、ベットに座っている
ちぎり
いい
これでいい
でも本当に…?
いさぎ
ちぎり
いさぎ
いさぎ
いさぎ
ちぎり
そっか
やっぱり
簡単には……
いさぎ
いさぎ
ちぎり
俺を?
いさぎ
いさぎ
ちぎり
いさぎ
いさぎ
悲しそうな笑顔
いさぎ
ちぎり
ちぎり
初めて、名前を呼ぶ
ちぎり
そう言って、立ち上がり
扉へ向かう
ちぎり
ちぎり
ちぎり
ドアノブに手をかける
ちぎり
開ける。
視線が、一斉に千切に向く
りん
りん
ちぎり
千切はそのまま前に出て
ちぎり
ちぎり
一瞬、空気が止まった
りん
りん
凛が千切の真正面に来る。完全に睨んでいる。
ちぎり
千切は引かない
ちぎり
初めて、千切が全員に対抗する
明確な反発
空気が、一気に千切に集まる
りん
凛がまた一歩近づく
りん
ちぎり
思わず声が上がる
その瞬間、その場の空気が“衝動”に変わる
なぎ
なぎ
ばちら
ばちら
ちぎり
千切の拳が震える
ちぎり
一瞬、空気が重くなる
れお
玲王が、わずかに目を伏せる
ひおり
氷織は黙って、その場で千切を見ている
さえ
冴は、全員の変化をただ静かに見ている
ちぎり
いさぎ
潔がそっと、ベットから降りる
そして扉を見つめる
いさぎ
いさぎ
少し
ほんの少しだけ迷う
でも
やっぱり
いさぎ
その気持ちが
そっと、背中を押した
かちゃっ
静かに扉を開く
廊下
誰もいない
いさぎ
気づかれないように
小さく、一歩を踏み出す
また、一歩
出口、玄関の方へ
さえ
さえ
低い声
全員の動きが止まる
今まで無言だった冴が、声を上げ始める
視線は千切じゃなく
扉の方の、奥
ちぎり
千切が振り返る
わずかに空いた、廊下への扉
さえ
その声に、
廊下で動いていた、小さな足が止まる
がちゃっ
いさぎ
振り返る
さえ
目が合う
いさぎ
何も言えない
でも
見つかってしまった
それだけがわかる
さえ
さえ
さえ
ちぎり
扉の前に立つ千切
喉が詰まる
何も言い返せない
いさぎ
さえ
優しさも、怒りもない
ただの“命令”
いさぎ
潔は、少しだけ迷ってから
ゆっくり、部屋に戻って行った
ちぎり
ちぎり
11話終
託,,,